Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

アデノウイルスによる感染プロトコル トピック削除
No.1491-TOPIC - 2009/11/05 (木) 22:25:18 - かよこ
細胞実験初心者です。
哺乳類細胞へアデノウイルスを用いて目的遺伝子を発現させようと考えているのですが、感染方法について質問させてください。

一般的なプロトコルとしては、細胞が70%コンフルになった状態から、ウイルス液で、1から2時間感染させた後、ウイルス液を除き、あるいはそのまま培地を加えて、48時間から72時間後まで感染させた後発現をみる、と理解しています。

そこで質問です。
TCID50法によるタイターチェックでは、細胞(HEK)を撒く段階で、ウイルス液を希釈した培地をもちいて播種を行っていますが、目的細胞への感染の場合にもこの方法は使えるのでしょうか?もしこれが有効なら、感染させて発現をみるまでの時間を短縮できますよね。

また、感染時にはFBSを5%にするようにプロトコルには書かれていますが、FBSは感染へどのように影響するのでしょうか。

上記の件、ご教授お願い申し上げます。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



5件 ( 1 〜 5 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.1491-5 - 2009/11/09 (月) 19:19:19 - mugimaki
以前Adeno virusを感染させていたときに色々調べていましたが,具体的にプロトコールとしてのせているものは多少あるのですが,イマイチ詳細が不明だったりして試行錯誤しつつ,色々人に聞いた
記憶があります.

さて.
感染時ですが,私は血清フリーでやっていました.血清中の何か(忘れてしまいました,すみません)が感染効率を落とすという理由でした.1時間なるべくmediaを少なくして(20分おきにdish/plate)をまわして乾燥しないようにする.なるべくmediaを少なくした方が感染効率が高いということです.1時間後ウイルス液をすべて捨てて通常のmediaをいれていました.1時間血清フリーでも293やHeLa, A549(すべてヒトの細胞株です)に関しては特に大きな問題を感じませんでした.

CaPさんが書いていらっしゃいますが,トリプシン気をつけた方がいいです.私はこれで失敗したことがあります.感染しませんでした.


ちょっと質問とはずれてしまっているところもありますが,参考にして頂ければ幸いです.

ありがとうございます。 削除/引用
No.1491-4 - 2009/11/06 (金) 18:52:11 - かよこ
あべちゃん様、CaP様、ご回答ありがとうございました。

アデノウイルス感染の為には、トリプシン処理からの回復が必要とのことですね。

さらに、細胞の増殖を抑える目的でFBS濃度を下げていることもわかりました。

どうもありがとうございました。

お勧めできません 削除/引用
No.1491-3 - 2009/11/06 (金) 07:03:26 - CaP
ご自分で書いてらっしゃるプロトコルがスタンダードで、細胞を播くと同時にウイルスを添加するのはお勧めしません。むしろ播いてから24時間以上経過してから感染をすべきだと思います。
その理由は、アデノウイルスが感染する際の一般的なレセプターはトリプシン処理によってダメージを受けるためで、そのレセプターがトリプシン処理前と同等まで回復するのが丸一日というものです。もちろん細胞によっても異なると思いますが。

感染時に血清濃度を落とすのは、細胞の増殖速度を落とすためだと考えられます。組み換えウイルスは複製されないので細胞が増えてしまうと見かけ上の感染率が落ちてしまうからではないでしょうか。

酸素無いのは辛い 削除/引用
No.1491-2 - 2009/11/06 (金) 01:16:05 - あべちゃん
>[Re:1] かよこさんは書きました :
> そこで質問です。
> TCID50法によるタイターチェックでは、細胞(HEK)を撒く段階で、ウイルス液を希釈した培地をもちいて播種を行っていますが、目的細胞への感染の場合にもこの方法は使えるのでしょうか?もしこれが有効なら、感染させて発現をみるまでの時間を短縮できますよね。

細胞によると思います。うる覚えなのですが、アデノが増幅するにはHEKが持っているウイルス由来蛋白質E1Aだったかが必要です。
なので、このHEKが持っている蛋白質を発現している細胞であればできるんじゃないでしょうか?

アデノウイルスによる感染プロトコル 削除/引用
No.1491-1 - 2009/11/05 (木) 22:25:18 - かよこ
細胞実験初心者です。
哺乳類細胞へアデノウイルスを用いて目的遺伝子を発現させようと考えているのですが、感染方法について質問させてください。

一般的なプロトコルとしては、細胞が70%コンフルになった状態から、ウイルス液で、1から2時間感染させた後、ウイルス液を除き、あるいはそのまま培地を加えて、48時間から72時間後まで感染させた後発現をみる、と理解しています。

そこで質問です。
TCID50法によるタイターチェックでは、細胞(HEK)を撒く段階で、ウイルス液を希釈した培地をもちいて播種を行っていますが、目的細胞への感染の場合にもこの方法は使えるのでしょうか?もしこれが有効なら、感染させて発現をみるまでの時間を短縮できますよね。

また、感染時にはFBSを5%にするようにプロトコルには書かれていますが、FBSは感染へどのように影響するのでしょうか。

上記の件、ご教授お願い申し上げます。

5件 ( 1 〜 5 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を