>一般に、核抽出物の調製法は、
>最初に低張液で細胞を壊し、
>max回転で遠心 (上清:細胞質画分を除去)
いや、max回転するの一般的でないですよ。
たぶんどっかで間違った情報が混ざってます。
普通というかオリジナルのDignamの方法は低速だったはずです。
↓参照
Accurate transcription initiation by RNA polymerase II in a soluble extract from isolated mammalian nuclei.
J D Dignam, R M Lebovitz, and R G Roeder
Nucleic Acids Res. 1983 March 11; 11(5): 1475–1489.
>1回目のmax回転で核をまず落とすのだと思いますが、核だけを得るために核
>を落とすのに(核だけなら500gで沈殿するようです) 何故このような高回転が
>必要なのでしょうか?
おっしゃるとおり核だけを得たいなら低速で遠心すべきです。
>そもそも、細胞質画分とはどの細胞内小器官を含んだものまでを言うので
>しょうか?
正確に言うとこのメソッドは核成分をenrichさせるために開発された方法で、
細胞質成分は核成分以外の途中の段階で抽出されるそれ以外の成分という意味でしかないので、結構あいまいですよ。
それと
>次に高張液を加えることにより核内の蛋白質を抽出する。
>max回転で遠心 (上清:核画分を得る)
この後の沈殿とか調べるとわかりますが、
細胞質と核の両方の不溶性のタンパク(細胞骨格とか一部のクロマチンのタンパク)とか結構含まれてますので
少なくとも、最初の細胞質画分で得られるのに全ての細胞質の小器官や成分が含まれていることはないのは確かでしょう。
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