>[Re:36] Tbさんは書きました :
> ミトコンドリアタンパクにまま起こる性質だとするとmRNAの安定性の話ではないかも知れませんね。私のやつは結局投げ出したというか横に置いたままなのですが、内在性のがそれなりにでているのなら、その内在性のプロモーターが余程に強いか、あるいは5'-,3'-UTRにCOSからくるmRNAの不安定性を打ち消す安定化配列でもあるのか?、などと考えたりしてたので、もし全長mRNAで試されることがあればまたお話を聞かせてください。
もう、ご覧になっていないかもしれませんが・・・自己レスします。
私は複数のミトコンドリア局在遺伝子(核にコード)をexogenousに発現させていました。しかし、転写はされているのですが蛋白質量として内在性の量と比較すると1オーダー以上少ないという現象に合いました。
この掲示板で色々お世話になり、mRNAのUTRが大切なのでは?という考えに至り、2種類の遺伝子についてORFだけでなくUTRを含めたカセットを発現ベクターに挿入して、遺伝子導入しました。
結果
遺伝子A:大幅な改善。内在性の発現量に比べ顕著に増加。
遺伝子B:全く変化なし。依然と同様、内在性量より1オーダー以上少ない量しか認められず。
ケースバイケースと言ってしまうとそれまでなのですが、A,B遺伝子には下記の違いがあり、個人的には、そこも関係するのかなぁと想像しました。
遺伝子AのN末にあるミトコン・ターゲットシグナルは異常に短い。一方で、遺伝子BのN末にあるミトコン・ターゲットシグナルは80aaほどあり長い。
ミトコン局在蛋白質にはターゲットシグナルが無いものもあるので、こういったMTSの寄与が少ない遺伝子は、UTRなど他の要因によってミトコンに局在するメカニズムの貢献度が高い。
結局、発現量が上がってこない遺伝子Bについてはよくわかりません。 |
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