>融合タンパク質発現ベクターを持つ大腸菌に IPTG を加えて、タンパク質を発現させ、4℃ あるいは -80℃ 保存したのちでも、発現は維持されるのでしょうか?
「発現は維持される」が「タンパク質が存在する」ことを意味するのか、あるいは「タンパク質を生産する」ことを意味するのか分からないのですが、先ず前者の意味でお答えしますと、一般的に大腸菌発現でタンパク質を得る場合、細胞を破砕させやすくするために一晩冷凍したりしますので、ー80℃ならタンパク質は問題なく存在していると思います。4℃の場合ではタンパク質の安定性によるかと思います。また、「タンパク質を生産する」かということについては、ー80℃ではまず生産していないでしょうし、4℃でもほとんど生産していない状態(あるいはゆっくり生産している状態?)だと思います。
>第一段階で発現させた大腸菌を寒天培地に塗っても、IPTGが存在しない限りタンパクは発現しなくなるのでしょうか?
多くの場合、IPTGが存在しなくても少しは発現しています。ただ、IPTG有り無しを比較すると発現量は顕著に違います。IPTG無しの寒天培地に生えてきたコロニーに関しては、IPTG無添加の細胞とみなしていいと思います。 |
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