培養温度を変える理由について、詳細はよくわかりませんが、参考にされているタンパク質の場合、pTrc99Aのtrcプロモータで強力に発現させるとインクルージョンボディーを形成して、不溶性になるのかもしれません。
そのような場合、「可溶性の」目的タンパク質の収量増加を期待して、低温培養などでわざと発現量を抑え、インクルージョンボディーの形成自体を抑えたり、インクルージョンボディーに回収される割合を減らすための工夫をすることがよくあります。
『各タンパク質により培養温度などの条件は異なる』の一文は文字通りで、発現させるたんぱく質に最適な培養温度やIPTG濃度、菌株は異なるのが一般的ですので、その条件は自ら様々な条件を設定してトライ&エラーで決定するよりほかありません。 |
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