皆様、いろいろ教えていただきありがとうございます。
8点のMgCl2濃度と12点のdNTP濃度を掛け合わせ、duplicateしてreal-time PCRを行いました。20uMから300uMまでdNTP濃度を変更したのですが、高濃度dNTPと低濃度MgCl2が引き起こすPCRの阻害は当然としても、dNTP濃度減少によるCt値の減少が殆ど見られなかったのが驚きでした。
使っているTaqはラボメイドで、組み換えTaqを発現させたバクテリアの細胞壁をリゾチームで細胞膜をTween20とNP-40で溶かし75度で1時間インキュベートした後、12,000xgの遠心で不溶画分を沈殿させ、上静をグリセロールやTritonXなどが入った保存液と混合して-20度で保管したものを使っています。いわば未精製品であります。
つまり、上記操作で溶解されるものはすべてTaq酵素液中に、混入しているため、dNTPのバックグラウンドに影響しているのではないかと考えています。dNTPを加えないPCRもやればよかったと、今になって後悔しています。 |
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