もしも見たいタンパク質の分子量がそれぞれ違うならば異なる抗体を同時に使って免疫反応させればどうでしょうか。この場合あらかじめ、1サンプル分だけでいいので、それぞれの抗体が本来の分子量以外のところに紛らわしいシグナルが出ないこと(もし出るならばその場所を特定しておくこと)を確認する予備実験をしておいた方がいいと思いますが。ローディングコントロールのアクチンとかの抗体と、調べたい蛋白質の抗体を同時に使って一枚のブロット上で示している論文は以前に何回か見たことあります。でも最大でも3つ同時が限界かと。4つ以上の抗体で同時とかは訳が分からなくなる恐れが大なのでしない方がいいとおもいますが。自分で一度予備実験してみていけそうならば、そのデータをみせながら指導している人とよく相談してお互いにうまく妥協点をみつけて下さい。通常、ブロットされた蛋白質は非常に強固に膜に結合しているものが多いですが、蛋白質の性質は多様ですからもちろん例外もあるとは思うし、指導してる人は、もしかするとそういう蛋白質に遭遇した経験があるのかもしれないですね。ウェスタンの場合、定量的に見たいというときは再現性も考えると、他の人も書いているように、目で見てわかるレベルでないと安定したデータを得るのは現実にはたいへん難しいです。 |
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