今現在、約100kDaの分子量を持つタンパク質を精製し硫安沈殿により濃縮を検討しているのですが、一般的な方法で行った際小スケールだと70%近く回収できるのですが大スケールで行うと40%くらいしか回収できず困っています。
小スケール
1.5mlチューブに1.0Mリン酸NaBuffer(pH7.6)+0.3M NaCl存在化のsolutionを入れて液量に応じた硫酸アンモニウムを加えた後ゆるやかに指で攪拌しながら溶かす。
完全に溶けたことを確認して一晩4℃で静置させる。
翌日10.000×gで遠心してタンパク質をppt状にした後に上清を捨ててpptに1×PBSで懸濁する。
大スケール
ビーカーに1.0Mリン酸NaBuffer(pH7.6)+0.3M NaCl存在化のsolutionを入れて液量に応じた硫酸アンモニウムを少量ずつ加えながらスターラーで攪拌し溶かす。
完全に溶けたことを確認してそのまま4℃で攪拌し続ける。
翌日ビーカーから50ml遠沈菅に移してビーカーにも蛋白が付着している恐れがあるのでbufferで共洗いする。
10.000×gで遠心してタンパク質をppt状にした後に上清を捨ててpptに1×PBSで懸濁する。
考察としては、遠沈菅の表面積が大きいことから遠心して上清を捨てて懸濁する際に遠沈菅内に付着してしまっていたことが考えられるのですが他にもこのプロトコルに問題がある場合は、ご意見を頂戴したく思います。 |
|