まず、PCRの条件をできるだけ厳しくしてみるのは
やってみる価値があると思います。というのは
メインにみえるバンドが1本でサイズが正しとしても
検出できないバックグランドでへんなDNAがうようよ
しているかもしれません(可能性は少ないと思いますが
やっとけば安心というていどで)。
あとインサートは入っているので、やはりなにか
が原因で削れやすいかもしれません。大腸菌をかえる
のは確かに一つの選択肢ですね。XL1-Blue MRF' とか
hsdR17(rK- mK+)のジェノタイプのもととかが
ベターな結果が得られる可能性があります。
トランスフォーメーションの時のDNAを極力へらすのも
いいかもしれませんね。これはなるべく菌に複数の
プラスミドが導入されないようにするためです。
せっかく当たりが大腸菌にはいっても同時にもっと増えやすい
プラスミドが共存すると淘汰されてしまいます。
あとは大腸菌内のプラスミドのコピー数を抑制するために
30度クラいの低温とか、こうせい物質の濃度をさげる
とか、インサートが毒性を示す可能性がある時に
は効果があるようです。
ケミカルコンピテントならヒートっショックを37度でやる。
っていうのもここで聞いたことがあります。不安定な
プラスミドの場合は有効だと聞いています。
同時にプラスミドを変えるなど違うストラテジーも
考えてみてください。理論的に何ら問題がないように
みえても、うまく行かないというのにたまに打ち当たります
ので、複数の手を用意するのは悪くないとおもえます。 |
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