千夏様
> まずはsepharoseへの非特異的な結合ですが、確かに目的タンパク質がsepharoseへ結合する場合、私の系(no-expressionとexpressionのFLAG-IP比較)ではそれを明らかにすることはできません。これを明らかにする方法はlysateにsepharoseのみを添加することです。
> 実験は以下のようになります。
> (i)no transfectionのcell:FLAG-IP and sepharose only
> (ii)empty vectorをtansfectionしたcell:FLAG-IP and sepharose only
> (iii)tag付きタンパク質を発現させたcell:FLAG-IP and sepharose only
>
> iiiでバンドの濃淡を比較すればOKでしょう。
iii ならばまだいいと思います。
私は「no-expressionとexpressionのFLAG-IP比較」に疑問を感じていましたので。
ただ、FLAG-tagged protein が anti-FLAG IgG の抗原認識部位以外に非特異的に結合している可能性が考えられるので、normal IgG のコントロールが必要だと思います。
(私の理解が正しければ)千夏さんは、normal IgG も抗原認識部位で認識しているものがある、という意見ですよね?
たまたま detect しようとしているタンパク質を一部の normal IgG が認識している可能性を念頭に置いておくことは必要だと思います。
ただ、私は通常はその可能性が低いと考えています。
normal IgG と anti-FLAG IgG で共にバンドが出てしまった場合、IP 時のdetergent の条件をより厳しくして、特異性が出ないかを念入りに検討します。
それとは別に、IgG で IP したものを WB すると、(抗体の種が違っていても)cross-react により 50,25kDa の IgG バンドが強く detect されてしまうので、sepharoseのみ vs anti-FLAG IgG だと、どれが本物のバンドか見極めるのが難しいことがあります。
そのため、IgG vs anti-FLAG IgG で比較しているというのもあります。 |
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