80年代くらいまでにさかんに研究が行われた結果、enhancerとかupstream elementと呼ばれるものは、転写方向に対する相対的な向きや位置関係に関係なく働く(働きうる)ということは半ば常識になっていたといって良いでしょう。とにかく認識配列に転写因子が結合すれば、染色体の構造や状態が許せば、DNAのルーピングなどで転写可能なプロモータにアクセスして転写を刺激するとされています。
最近はepigeneticな転写調節のほうにアクティビティがシフトしているせいか、この問題に関するいいreviewを目にしませんので、古いreviewですが、たとえば
ttp://www.cell.com/trends/genetics/abstract/0168-9525%2885%2990088-5
例としてあがっている中に、ヘルペスウイルスのtkやマウスのメタロチオネインの遺伝子の調節領域にccgcccが正方向のも逆方向のもあってどちらもfunctionalであるというのがでてますね。 |
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