質問は発現条件を検討すべきかですよね。
貴方が現時点で必要量を得ることが出来れば検討は必須ではなく、
どう逆立ちしても足りないのであれば検討するしかないでしょう。
現在の収量と必要量がどのくらいであるかが分かれば、
条件検討しなければ実験にならないのか、力技で勧めたほうがいいのか判断で
きると思います。
そのあたりの数字はどうなっているのですか?
>細胞に振りかけるので、できるだけ量が必要になってきます。
細胞にかければいいのですから、1Lでも10Lでも培養して、精製すれば使えますよね。
また、両者の発現量の違いは、精製後には関係ないはずです。
発現量が同じか違うかは問題ではなく、それぞれの必要量を得る方法が問題になるでしょう。
例えばの話、ペプチドが凍結でき、1L培養を同時に3個行い、1日3回培養するとすれば、連休明けにはN末C末それぞれ約10L分のペレットが得られるでしょう。
この数倍程度までであれば、力技で出来るでしょう。これよりも1桁以上多く必要であれば、何らかの方法で収量を増やさないと仕事にならないと思います。
チューブやフラスコで培養するのであれば、あまりいじれる条件が思いつきません。ホストやベクターを変えないのであれば、温度とIPTGの濃度と添加時間位がすぐ出来るものだと思います。
また、場合によっては大腸菌でのコドンの使用頻度に合わせて配列をいじると改善するのかもしれません。(やったことがありませんが)
また、本気で培養条件をいじるつもりがあれば、いろいろといじれますが、
どれだけの時間と金をかけることが出来るのでしょうか?
ファーメンターを買えば、ガス供給、温度、pH、培地成分、フィードなどをいろいろと変更出来ます。
ただ、発注して納品されるのを待つ間に、必要なペレット量をフラスコで培養できるかもしれません。
また、単発で実験さえできればいいのでしたら、今の株を業者に送って、そちらで培養させて、凍結ペレットを作らせてもいいかもしれません。
金さえ払えば、1,000L以上の培養をしてくれます。
目的が何で、現状で何が必要かを明確にすれば、
何をするのがいいか方針が定まると思います。
>タンパク質には、細胞透過性のペプチドもついています。
何で直接動物細胞に発現ベクターを入れないのかが気になります。
毒性が高いなどで動物細胞で発現させることができないのであれば、
大腸菌でも同じ状況になっているのかもしれません。
実験の背景や、その先輩や他の人の予備実験の結果は知っておくべきだと思います |
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