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スライスパッチクランプの結果解析の仕方 トピック削除
No.1126-TOPIC - 2009/08/30 (日) 17:28:37 - 電気生理で困っています
電気生理学の初心者です。
電気生理の論文を読む必要が出てきたのですが、全く知識がなく読み進めることができません。すごく初歩的なことからの質問だと思いますが、よろしくお願いします。

質問が3つあります。

1、sIPSCとはIPSCとは異なるのでしょうか?

2、また、sIPSCの結果で表す振幅と頻度はどのように捉えたらよいのか教えていただけませんか?
(具体的にはニコチン性アセチルコリン受容体のsIPSCを測定しています。
ニコチン存在下において振幅と頻度が非存在下時の時と比較して増加していました。)

3、sEPSCを測定する時に、GABA B阻害薬は使用しているものの、GABA A受容体阻害薬を使用していませんでした。抑制系を遮断しなければいけないごと考えていたのですが、何か意図することがあるのでしょうか?

1つでもご回答いただけると嬉しいです。
 
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7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


ありがとうございます 削除/引用
No.1126-7 - 2009/08/31 (月) 23:26:22 - 電気生理で困っています

何度もご回答くださり、本当に感謝です。
基本的な私のパッチクランプに対する考え方はpaさんと同じ様です。
何か他に意図することがあるのかもっと論文をしっかり読んでみたいと思います。

ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.1126-6 - 2009/08/31 (月) 23:19:12 - pa
>もしこの通りであれば抑制性の影響下でのsEPSCを測定している。。
>という事で解釈できるのでしょうか。

結果的にsIPSCはブロックされていないと思いますので、
微妙ですが、そういう解釈もできると思います。

>ニコチンを作用させて、sEPSCが反応しないというのにも疑問を感じてしまいます。

僕にもよくわかりません。。。

力及ばずで申し訳有りません。

ありがとうございます。 削除/引用
No.1126-5 - 2009/08/30 (日) 23:59:00 - 電気生理で困っています
>paさん
丁寧なご回答ありがとうございます。

3、について補足ですが

GABA b受容体阻害薬、ムスカリン性AChR阻害薬、α7nAChR阻害薬の存在下でニコチンを錐体細胞に作用させて、sEPSCを

GABA b受容体阻害薬、ムスカリン性AChR阻害薬、α7nAChR阻害薬、AMPA/Glutamate受容体阻害薬、NMDA/Glutamate受容体阻害薬、存在下ニコチンを錐体細胞に作用させ、sIPSCをパッチクランプで測定していました。

結果はニコチンの作用はsEPSCに影響を与えず、sIPSCの振幅、周波数を増加させるというものでした。

もしこの通りであれば抑制性の影響下でのsEPSCを測定している。。という事で解釈できるのでしょうか。
ニコチンを作用させて、sEPSCが反応しないというのにも疑問を感じてしまいます。

とても複雑で難しいですが、ご回答を参考にさせていただいて読み進めたいと思います!

なるほど 削除/引用
No.1126-4 - 2009/08/30 (日) 23:54:49 - 電気生理で困っています

>paさん
丁寧なご回答ありがとうございます。

3、について補足ですが

GABA b受容体阻害薬、ムスカリン性AChR阻害薬、α7nAChR阻害薬の存在下でニコチンを錐体細胞に作用させて、sEPSCを

GABA b受容体阻害薬、ムスカリン性AChR阻害薬、α7nAChR阻害薬、AMPA/Glutamate受容体阻害薬、NMDA/Glutamate受容体阻害薬、存在下ニコチンを錐体細胞に作用させ、sIPSCをパッチクランプで測定していました。

結果はニコチンの作用はsEPSCに影響を与えず、sIPSCないというものでした。

もしこの通りであれば抑制性の影響下でのsEPSCを測定している。。という事で解釈できるのでしょうか。
ニコチンを作用させて、sEPSCが反応しないというのにも疑問を感じてしまいます。

(無題) 削除/引用
No.1126-3 - 2009/08/30 (日) 23:17:41 - pa
ごめんなさい。
3つめ質問ですが、

おそらくその論文では、
sEPSC(excitatoryな活性)にsIPSC(inhibitatoryな活性)が与える影響を
見たかったのではないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.1126-2 - 2009/08/30 (日) 23:12:57 - pa
まちがっていたら申し訳有りません。
電気生理のfigureは専門書やreviewを読んでからの方が納得できると思います。

1、sIPSCとはIPSCとは異なるのでしょうか?

inhibitory postsynaptic currents (刺激やリガンドによって観察されるものが多いです。)

spontaneous inhibitory postsynaptic currents (自発性の(人為的なファクターに由来しない)ものです。)

2、また、sIPSCの結果で表す振幅と頻度はどのように捉えたらよいのか教えていただけませんか?
(具体的にはニコチン性アセチルコリン受容体のsIPSCを測定しています。
ニコチン存在下において振幅と頻度が非存在下時の時と比較して増加していました。)

どちらも、イオン流入から考察されるものなのでいろいろなファクターが関係していると思いますが…。

amplitude: spikeひとつあたりのinhibitory postsynaptic currentsです。

frequency: fuctionalなinhibitory synapseの数、inhibitoryなネットワーク活性レベル
(GABA-Aの局在を考えると難しいですね)

3、sEPSCを測定する時に、GABA B阻害薬は使用しているものの、GABA A受容体阻害薬を使用していませんでした。抑制系を遮断しなければいけないごと考えていたのですが、何か意図することがあるのでしょうか?

GABA-Bは代謝型受容体です。
GABA-Aはイオンチャネル連結型受容体です。

ですので、GABA-AをブロックしてしまうとsIPSCはブロックされてしまうのでないでしょうか。

逆に、sEPSC解析の際はpicrotoxin(GABA-A-R antagonist)でGABA-Aをブロックしているはずです。


criticalにお答えできなくて申し訳有りませんが、
論文を読む際にお役に立てれば幸いです。

スライスパッチクランプの結果解析の仕方 削除/引用
No.1126-1 - 2009/08/30 (日) 17:28:37 - 電気生理で困っています
電気生理学の初心者です。
電気生理の論文を読む必要が出てきたのですが、全く知識がなく読み進めることができません。すごく初歩的なことからの質問だと思いますが、よろしくお願いします。

質問が3つあります。

1、sIPSCとはIPSCとは異なるのでしょうか?

2、また、sIPSCの結果で表す振幅と頻度はどのように捉えたらよいのか教えていただけませんか?
(具体的にはニコチン性アセチルコリン受容体のsIPSCを測定しています。
ニコチン存在下において振幅と頻度が非存在下時の時と比較して増加していました。)

3、sEPSCを測定する時に、GABA B阻害薬は使用しているものの、GABA A受容体阻害薬を使用していませんでした。抑制系を遮断しなければいけないごと考えていたのですが、何か意図することがあるのでしょうか?

1つでもご回答いただけると嬉しいです。

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