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インフルエンザの報道を見ての疑問 トピック削除
No.1112-TOPIC - 2009/08/27 (木) 20:28:44 - 高校生
私は高校生です。

みなさんに質問したいことがあり書き込みします。

ある免疫の本を読んでいると、「どんな抗原にも、たとえ

宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても

抗体を作る能力が免疫系には備わっている」という

記載がありました。

ということは、今頻繁に報道されている新型インフルエンザ

に対しても抗体って自然に出来ないのでしょうか?
 
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26件 ( 1 〜 20 )  前 |  1/ 1. 2. /2


(無題) 削除/引用
No.1112-27 - 2009/09/06 (日) 12:28:02 - あみ
正直、質問者が本当に高校生だなんて思ってる人いないでしょう。

おそらく大学院生で上司から聞かれて答えに窮してここで質問したんでしょう。

(無題) 削除/引用
No.1112-26 - 2009/09/06 (日) 10:27:11 - ウキペディアより
>いま時はネットで何でも調べられるので、検索キーワードを提示してあげるのは悪くないと思います。

私も同意見です。

体細胞超変異 (somatic hypermutation; SHM)などがここでは本質的であり、いくらかその用語が指摘されているにもかかわらず、この高校生さんはちゃんと理解できていない、それをよく調べていない、感じがします。自分で質問したのですから、その点ではイマイチですね。

私のアメリカでの研究所では短期に高校生が派遣されてくるのですが、驚いたことにCellの姉妹紙の一報の紹介を強制されていました。それはいくらなんでも、、、とても気の毒でした。

正しい説明と思われます。 削除/引用
No.1112-25 - 2009/09/03 (木) 21:27:49 - 免疫学
皆様、正しいご説明をいただき、高校生の質問者の方は感謝しているはずです。

(無題) 削除/引用
No.1112-23 - 2009/09/03 (木) 15:04:17 - *
まぁ、知識をひけらかして優越感に浸ってるんでしょう。
そこをつかれて御託並べて、おつかれさまでした。

(無題) 削除/引用
No.1112-22 - 2009/09/02 (水) 10:34:49 - た
[Re:15] 高校生さんは書きました :
> IgMは5、6量体を形成しているが、IgGより
> は異物に対する親和性が弱いとありました。これって
> どういうことでしょうか。

「親和性」というのは病原体に対する「くっつき易さ」の事です。

IgM と IgG は、病原体と結合する部分(可変領域)ではなく
定常領域と呼ばれる抗体の根元(?)の部分に違いがあります。

ではなぜ IgG は IgM より親和性が高いのか。

病原体を認識したB細胞は産生する抗体を IgM から IgG に変化させながら、
同時に体細胞高頻度突然変異(Somatic Hyper Mutation)という現象を起こして
可変領域の微調整を行います。
そして、より親和性の高い抗体を産生できるようになったB細胞だけが
生き残ってくる為、結果として IgG は IgM より親和性が高くなります。

適度な「遊び」のある金型を準備しておいて、実際に物が手元に来てから
ぴったりと収まる形に微調整するというやり方は非常にフレキシブルな
戦略だと思っています。

(無題) 削除/引用
No.1112-21 - 2009/09/02 (水) 00:29:25 - Kazu
いま時はネットで何でも調べられるので、検索キーワードを提示してあげるのは悪くないと思います。

免疫系にはあらゆる異物を即時排除する能力があるけど、そうしてしまうと生存競争上よくないということでしょう(免疫系の進化生物学)。

(無題) 削除/引用
No.1112-20 - 2009/09/01 (火) 14:09:01 - ami
>[Re:19] Qさんは書きました :
> >[Re:18] うさんは書きました :
> > 高校生だと言っている人に、
> > いたずらに専門用語をならべ、難しくしか書けないというのは悲しいものです。
> 私は質問者さんのコメントを見る限り良く勉強されておられるなぁと感じたので、もう少し興味を持っていただけるかもしれないと思い専門用語を用いたまでです。このような批判を受けることは疑問ですが...
>
>
> > B細胞はそのうち、IgMからIgGを作るようになります。
> > そのことになると、異物に対しての知識も深まり、
> 知識とは抗体が知能を持っているとお考えですか?
> このような表現はあまり私は好みません。高校生、素人と判断して抽象的な表現を用いることはかえって理解を妨げると思います。
>

同感。

(無題) 削除/引用
No.1112-19 - 2009/09/01 (火) 13:02:54 - Q
>[Re:18] うさんは書きました :
> 高校生だと言っている人に、
> いたずらに専門用語をならべ、難しくしか書けないというのは悲しいものです。
私は質問者さんのコメントを見る限り良く勉強されておられるなぁと感じたので、もう少し興味を持っていただけるかもしれないと思い専門用語を用いたまでです。このような批判を受けることは疑問ですが...


> B細胞はそのうち、IgMからIgGを作るようになります。
> そのことになると、異物に対しての知識も深まり、
知識とは抗体が知能を持っているとお考えですか?
このような表現はあまり私は好みません。高校生、素人と判断して抽象的な表現を用いることはかえって理解を妨げると思います。

(無題) 削除/引用
No.1112-18 - 2009/09/01 (火) 10:58:33 - う
高校生だと言っている人に、
いたずらに専門用語をならべ、難しくしか書けないというのは悲しいものです。

簡単に言います。
抗体というのはIgMとかIgGとかいうものですが、
これらは体内に入ってきた異物に結合するものです。
結合するといろいろな反応があって、その異物は排除されます。

さて、

B細胞は初めて出会う異物に対して、まずはIgMというものを作ります。
しかし、IgMはB細胞が初めてであったばかりのものに対して作ったものですので、
異物に対する結合がゆるい場合があるのです。
なので、その後起こる反応が効率よく起きないのです。

B細胞はそのうち、IgMからIgGを作るようになります。
そのことになると、異物に対しての知識も深まり、
より異物に対して強力に結合できる抗体を作ることができるようになります。
すると、抗体結合した後起こる反応が効率よく起こるのです。

(無題) 削除/引用
No.1112-17 - 2009/09/01 (火) 10:40:57 - Q
>[Re:15] 高校生さんは書きました :
マイルドに反応する場合と
>
> 強烈に反応する場合があるということでしょうか。
マイルドに反応する場合と強烈に反応する場合があるというよりは
だんだん強くなる(抗体の親和性が高まってくる)と考えた方がよいかと思います。

反応できる抗原に出会ったB細胞は最初に分泌型IgMを産生し、クラススイッチと言う過程を経て主にIgGを産生するようになります。
抗原に対する親和性は抗体の定常領域よりは可変領域に依存しますので、IgGになったから親和性が高まったと考えるよりは、IgMからIgGを産生するまでの間にクラススイッチとはまた別の過程であるアフィニティーマチュレーションが起こって親和性が高まったと考えるべきだと思います。

だんだん込み入った話になってきていますので、分りにくいかもしれませんが、このあたりは少し詳しい本(論文でなくても免疫学者さんが書かれた少し専門的な一般書でもこのあたりは説明されていると思います)を参考にされるとよいかと思います。こういった探究心は大事にしたいですね。

(無題) 削除/引用
No.1112-16 - 2009/08/30 (日) 14:55:03 - c
``宇宙空間でーーー出会ったこともない``という部分の議論ですが、人工的な化学物質(薬とか)に対しても抗体はできるから、いま地球上にない物に対してもたぶんできるとおもいます。

(無題) 削除/引用
No.1112-15 - 2009/08/30 (日) 12:50:19 - 高校生
みなさまありがとうございます。

不覚にも私もインフルエンザっぽい症状になり

返信遅れてしまいすいません。

抗体が出来るには結構時間がかかるんですね、初めて

知りました。私のイメージでは、あらゆる異物に対する

抗体がストックされていて、それぞれの抗体が引き出し

から出すように素早く出て行くものだと思っていました。

あとその本にはIgMというのとIgGという抗体が書いて

ありました。IgMは5、6量体を形成しているが、IgGより

は異物に対する親和性が弱いとありました。これって

どういうことでしょうか。マイルドに反応する場合と

強烈に反応する場合があるということでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.1112-14 - 2009/08/28 (金) 21:27:06 - 通りすがり
ええその通りです。

ですが、抗原特異的な抗体に更にSHMやGCやCSRが起こるのは元々あるGerm lineにacquiredにmutationが入ります。これは抗原刺激依存的です。

(無題) 削除/引用
No.1112-13 - 2009/08/28 (金) 19:55:38 - ウキペディアより
シロウトです。

体細胞超変異 (somatic hypermutation; SHM) [編集]

幹細胞が分化して体のさまざまな細胞に分化していくが、この分化した細胞を体細胞という。幹細胞が体細胞に分化していくときにごく稀に遺伝子に変異が起こることがある(体細胞変異)。B細胞は変異の頻度が極めて高く、1万倍にも及ぶ[13]。

V(D)J遺伝子再構成 (gene rearrangement)  遺伝子変換 (gene conversion)  クラススイッチ組み換え (class switch recombination; CSR)

以上ことからすると、たとえ、体の中にまったく存在していなかった抗体でも作れるのではないでしょうか??

(無題) 削除/引用
No.1112-12 - 2009/08/28 (金) 15:11:42 - in situ
>『宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても反応しうる抗体産生細胞は我々の身体に少数いるはず』

ちょっと誤解されたようですが、自分もその意味で書いています。
ただ、高校生さんは最初から抗体が勝手に作られているという意味で解釈されているようなので、そうではないですよという意味で書きました。

(無題) 削除/引用
No.1112-11 - 2009/08/28 (金) 14:54:23 - 通りすがり
>>宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても

>この部分に関する解釈が間違っているのではないのでしょうか。

>これは
>×『宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても(既に抗体が作製されている)』

>という意味ではなく、

>○『宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても(その抗原に出会ったときに抗体を作製することができる)』

>という意味です。


本当にそうでしょうか?

たぶん正直なところ、免疫学の分野ではほんとのところ分かっていないと思いますよ。

どちらかといえば、『宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても反応しうる抗体産生細胞は我々の身体に少数いるはず』という感じだと思います。

1984年のJerneのイディオタイプ仮説でいう内部抗原です。ただほんとのところは誰にもわからない。。

(無題) 削除/引用
No.1112-10 - 2009/08/28 (金) 14:48:24 - 通りすがり
私もQちゃんの書き込みに同意いたします。

今の免疫学の理解において、抗原が入ってきて、その抗原に対する抗体産生細胞が産まれるのではなく、そのクローンが特異的に「増える」んだというふうに理解されていると思います。

個体には予め全ての抗原に対する抗体産生細胞のレパトアが一式揃っているという考えだと思います。

もちろん抗原がないとfrequency自体は小さいですが。抗原が入ってくるとclonal expansionするんのではないでしょうか。ここにおそらくは時間がかかるのだと。

もちろんhyper variable regionへの変異などを持った抗体産生細胞は、抗原依存的だとは思いますが。

(無題) 削除/引用
No.1112-9 - 2009/08/28 (金) 14:45:37 - in+situ
>宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても

この部分に関する解釈が間違っているのではないのでしょうか。

これは
×『宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても(既に抗体が作製されている)』

という意味ではなく、

○『宇宙空間で作製されたこれまでに出会ったことないものに対しても(その抗原に出会ったときに抗体を作製することができる)』

という意味です。

詳しくは大学でしっかりと免疫を勉強してもらいたいと思いますが、抗体がインフルエンザなり、その他の病原体なりに有効になるには、その抗体を産生するB細胞が体の中で増えなければいけません。

今までかかったことのない型のインフルエンザにかかった場合、感染の間に抗体が産生されてきて、最終的にはウイルスは駆除されるわけですが、時間がかかります。

一度かかることによって、人間の免疫系は学習をしまして、一度抗体を作ったB細胞を少し増やしたまま残しておきます。
そうすることで、二度目にかかった時は、このB細胞たちが速やかに抗体を作って、速やかに病原体を駆除するわけです。

抗体の多様性の原理はかの有名な利根川進先生が発見されたので、関連文献を読んでみると面白いですよ。

(無題) 削除/引用
No.1112-8 - 2009/08/28 (金) 12:28:22 - Q
抗体は体の中のB細胞という細胞が作ります。
体の中には非常にたくさんのB細胞が存在していて、
基本的にはひとつひとつのB細胞がそれぞれ別々の抗原を認識する抗体を産生します。ただ、この状態ではそれぞれのB細胞が作り出す抗体は免疫を成立させる為には不十分な状態です。
ところが、例えばAと言う抗原が体に侵入した場合には、Aを認識する抗体(抗A抗体)を産生するB細胞が増え、Aを認識する抗体がたくさん行き渡り、次回抗原Aが体に侵入したときには、抗A抗体が速やかに抗原Aに反応して免疫防御反応を起こなうよう控えています。これが免疫が作られている状態です。

ご質問の条件にそうならば、健常人であれば基本的には新型インフルエンザウイルスに対する抗体を作る能力(新型インフルエンザウイルスに対する抗体を作るB細胞)を持っていますが、これが十分機能するためには新型インフルエンザウイルスがもつ抗原が体に入らなければ十分な量の抗体は作られないのです。

十分な量の抗体をもっていないと抗体が作られるまでにウイルス感染による様々な症状が出ますが、抗体があれば、感染が防がれるか、感染を受けても症状を示すに十分なウイルスが体で作られるまでに排除されるので、症状が軽いか、殆どでないということが期待されます。

端的に書きましたが、免疫系はもう少し複雑で分らないこともたくさんあります。そのパズルを解くことはとてもエキサイティングなことだと思います。

(無題) 削除/引用
No.1112-7 - 2009/08/28 (金) 11:24:07 - 小児科医師(ゆとり教育)
高校生なのにこのページを見て質問するなんて偉いねぇ!

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