>この膜タンパク質の分離を試みておりますが、
>当研究室には、超遠心分離装置が無く、通常の遠心(数万G)
>では、収率が良くありません。
hoboさんが書かれていますが、超遠心を使うというのは、「膜タンパク質」を沈殿させるのではなく、「膜画分」を沈殿に濃縮する方法ですよね。膜画分を分取してそこからタンパク質を抽出するということなんだと思いますが、
>当方、超遠心装置が無いので、界面活性剤(0.5%TritonX-100)入り緩衝液で破砕(ソニック)し、遠心後、上清をそのまま一時間程度攪拌しておりました。
「収率」が悪いと言っているのは、前段階からの定量値(酵素活性など)を追跡した結果、途中のステップで大幅なロスがあるということが明らかなんでしょうか。この方法では、膜は溶けて膜タンパク質も放出されるので、濃縮はされていない、むしろバッファーで希釈されているわけですが「総収量」としてもロスがあるとみられるのでしょうか。収率(途中段階でのロス)の問題なのか、目的のタンパク質が実用的なレベルまで濃縮できないのが問題か、で対処すべきポイントも違うと思うんですよね。
動物細胞用ですが、超遠心を使わず試薬ベースで細胞成分の分画をするキットもあるようです。試薬の詳細はわかりませんが、細菌でも応用可能な原理かもしれません。
ttp://www.cosmobio.co.jp/product/products_NVG_20040301.asp |
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