歩兵 様
In-Fusionでさらにligationのprotocolはないと思います。私が考えただけですから。
大腸菌の内部でニックは修復されると思いますが、ニック部分の末端は不安定でフラフラしているので、間違って他の部位へ挿入される場合があると考えています。事実、In-Fusionでコンストラクトをつくると、壊れたplasmidが多数得られます。場合によっては7/8が壊れていて、一個だけうまく行ったものが取れたりしました。但し、この場合は、plasmidに3つのPCRフラグメントをシームレスに繋げました。Sequenceすると、annealing部位が他の部位へ挿入した産物でした。普通のコンストラクションにIn-Fusionを使っていませんので、その場合どうなるかはわかりません。
普通の制限酵素-ligationでも、SAP処理をすると壊れたプラスミドが得られることが多いので(これも物によりけり)、ニック入りのplasmidは大腸菌内部では、ニックがないものと比較して不安定であると考えています(根拠となる論文等はなく、自分の感触です)。
次、InFusionを使って複雑なコンストラクトをつくるときに、ligationのありなしを試してみようと考えています。 |
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