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接着性細胞のメディウム半量交換?全量交換? トピック削除
No.1004-TOPIC - 2009/08/07 (金) 00:31:11 - 太郎
恥ずかしながら今まで接着性細胞のメディウム交換というと当然全量交換するものとばかり思っていたのですが、半量だけ交換するというやり方があることを知りました。
そのことを教えてくれた人は半量交換のほうが一般的だと言うのですが、半量だけ交換する理由がわかりません。何らかの因子が細胞から分泌されてそれが成長に必要だというのなら全量交換しないほうがいいというのはわかりますが、それは一般的にも当てはまることなのでしょうか?(今は線維芽細胞や平滑筋細胞を扱っています。)

基本的な質問で申し訳ありませんがよろしくお願いします。
 
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14件 ( 1 〜 14 )  前 | 次  1/ 1. /1


おお 様 削除/引用
No.1004-18 - 2009/08/10 (月) 09:41:01 - 太郎
結局はボスに判断を仰いでメディアは全交換、ということになりました。
勉強になりました。
ありがとうございました!

数少ない経験ですが、そこはこだわるところ?のポイントが日本とアメリカで違っているところがけっこうあるような気がします。
あんまり謙虚にしているのもよくないようだというのが最近分かってきました。

(無題) 削除/引用
No.1004-17 - 2009/08/09 (日) 12:34:23 - おお

>[Re:15] 次郎さんは書きました :
> 「一般的な考え方」が日本と違うのではなく、「自分の限られた経験を一般的だと言い切ってしまうような度胸」がもしかしたら日本とは違うのかもしれません。

>[Re:16] 太郎さんは書きました :
> それはあるかもしれません 笑
>

わたしもかなりその線ではないかと、、、
なんであいつらそんなに自身がある(言い切ってしまう)のか
よく分かりません。

次郎 様 削除/引用
No.1004-16 - 2009/08/08 (土) 23:26:04 - 太郎
それはあるかもしれません 笑

(無題) 削除/引用
No.1004-15 - 2009/08/08 (土) 12:40:15 - 次郎
「一般的な考え方」が日本と違うのではなく、「自分の限られた経験を一般的だと言い切ってしまうような度胸」がもしかしたら日本とは違うのかもしれません。

ねうろん 様 削除/引用
No.1004-14 - 2009/08/08 (土) 05:15:44 - 太郎
これから私と新しくきたテクニシャン(半量交換のことを教えてくれた人)が始めようとしているのはLonzaのヒト血管平滑筋細胞です。コマーシャルなものなので詳細なマニュアルがついていて、何日ごとにメディウム交換、何%コンフルエントの時のメディウムボリュームはいくら、というところまで指定してあるのですが半量だけ交換する等の記述はなく、そういった場合私は当然全量交換だと思っていたら、そういう場合は半量交換だとテクニシャンの人が言うので困っていました。

(今アメリカにいるので「一般的」な考え方がもしかしたら日本とは違うのかもしれませんが・・・)

ありがとうございます 削除/引用
No.1004-13 - 2009/08/08 (土) 05:14:05 - 太郎
>月詠 様、おお 様

とても丁寧な説明をありがとうございます。
今までは栄養が枯渇するから、老廃物が増えるから交換する、という観点でしか見ていなかったのでずいぶん勉強になりました。

フィーダー細胞やコンディションドメディウムという言葉自体は耳にしていたのですが自分が扱っているのとは違う特殊な細胞の話だとばかり思い込んでいたのですが、月詠さん、おおさんのおっしゃるとおり理屈は同じでしたね・・・。

どちらのほうがその細胞にとっていいのかは(残っている栄養因子等が多いから全部換えるともったいないのか、老廃物のデメリットのほうが大きいのか)半量交換、全量交換両方のやり方で培養していって増殖曲線を書いてみるしかないんでしょうね・・・。

ただ教えてくれた人の「一般的には」半量交換、という言い方に少し引っかかっています。特に指定がない場合はその人は半量交換でメディウム交換するそうなのですが(テクの人です)それが本当に「一般的」なのかどうかいまだ疑問です。


(無題) 削除/引用
No.1004-10 - 2009/08/08 (土) 04:03:52 - ねうろん
書き忘れたのですが、因みに太郎さんがお使いの細胞、及びその事を教えてくれた方が使っている細胞は何なのでしょうか?

可能であれば、かつまだこのスレッドをご覧でしたら教えて下さい。

(無題) 削除/引用
No.1004-9 - 2009/08/08 (土) 03:49:33 - おお
月詠さんが丁寧な解説をされていると思います。

こういう考え方に基づいて(場合によっては違う観点の時もありますが)
コンディションドメディウムという言葉があります。
興味があれば調べてみればいいかと思います。

逆に増殖が速く、バイチの成分で十分増殖が可能な細胞は
半量のバイチ交換で栄養など追いつかない可能せいもあるかもしれませんね。
あと、細胞が老廃物など出している可能せい(詳しくはわかりませんが)
バイチ成分の副産物なども考慮するべきパラメーターになりえます。

だって培地がもったいないもの・・・(嘘 削除/引用
No.1004-8 - 2009/08/08 (土) 02:32:47 - 月詠
ハイブリドーマ等の細胞株は、一個の細胞からでも増殖しコロニーを形成しますが、初代培養や特殊な細胞株では、しばしば、細胞をフラスコやディッシュに播くときの細胞密度(濃度)が重要な要因になることがあります。

私の勝手な理解(なので間違ってるかもしれません)では、その理由として大きく2つ考えられると思います。

(イ)細胞間のコンタクト(接触)による刺激が増殖に必要な場合
たとえば細胞膜アンカー型の増殖因子様活性のあるリガンドが必要で、それが隣接細胞間で互いに刺激しあっているような場合で、抗原提示細胞からリンパ球への副刺激因子 co-stimulatory factor など

(ロ)添加する血清成分では補えないようなパラクライン・オートクラインに作用する内因性の増殖因子が必要な場合
栄養分や血清成分は培地中に十分量存在しているのですが、細胞密度が最初からうすいと、その内因性因子が増殖に十分な濃度に至らないため、増殖できない、と考えられます。

半量交換は、特に(ロ)のような場合に有効なテクニックなのだと思われます。全量交換してしまうと、増殖に必要な内因性因子の濃度がゼロリセットされてしまい、増殖促進環境を維持できなくなります。

逆に培地を全量交換しても問題なく育ってくる細胞株というのは、添加した血清中の増殖因子さえあれば増殖可能なのでしょう。


この考え方を延長すると、外因性に増殖促進因子やコロニー刺激因子、サイトカインなどを添加しないといけない場合でも、添加した量がすべて枯渇していないので全量捨てて新たに補充するのはもったいない、でも培地は新しいものと交換する必要がある、ような場合や、
培地中の栄養や増殖因子が全て枯渇しているわけでもないので、半量捨てて、半量補充することで、培地の使用量を半減できる、
といった理由も考えられます。
 

ありがとうございます! 削除/引用
No.1004-7 - 2009/08/08 (土) 02:15:41 - 太郎
>おお様
培養が難しいものでは試してみる価値があるということですね。
ありがとうございます。

>ねうろん様
神経系の初代培養では半量交換、というのは調べていたときに散見しました。そのような培養をされている方でもほかの細胞では全量交換をしているというのはとてもありがたい情報です。ありがとうございます。

>orz様
普通の細胞株だったらまず全量交換で問題ない、ということですね。
細胞株しか扱ったことがなかったので勉強になりました。ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.1004-5 - 2009/08/07 (金) 09:11:14 - orz
臨床検体は半量交換で、
さらにその吸い取った細胞液にも培地を加えて
培養、細胞間の接着性が弱く浮遊しやすい細胞を
レスキューできる場合があります
神経細胞系はねうろんさんと同じようにします

細胞株は何も考えず全量交換にしています

(無題) 削除/引用
No.1004-3 - 2009/08/07 (金) 09:03:43 - ねうろん
接着性は接着性でも初代培養の神経細胞に関してですが、半量交換を基本にしてやっています。

しかし他の培養細胞(293、PC12、Hela、N2a)で半量交換はしたことありません。

(無題) 削除/引用
No.1004-2 - 2009/08/07 (金) 08:06:59 - おお
全部捨てて新しいバイチを加えてます。
半交換は一般的とはいえないと思います。

ただし半交換の方が細胞が安定して増えるものも
確かにあり、比較的培養が難しい細胞ではやってみる
価値がある、またはそうしている物があると思います。

接着性細胞のメディウム半量交換?全量交換? 削除/引用
No.1004-1 - 2009/08/07 (金) 00:31:11 - 太郎
恥ずかしながら今まで接着性細胞のメディウム交換というと当然全量交換するものとばかり思っていたのですが、半量だけ交換するというやり方があることを知りました。
そのことを教えてくれた人は半量交換のほうが一般的だと言うのですが、半量だけ交換する理由がわかりません。何らかの因子が細胞から分泌されてそれが成長に必要だというのなら全量交換しないほうがいいというのはわかりますが、それは一般的にも当てはまることなのでしょうか?(今は線維芽細胞や平滑筋細胞を扱っています。)

基本的な質問で申し訳ありませんがよろしくお願いします。

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