一時間もせずに動く事がその遺伝子単独の解析でわかっているものもあるし探せばすぐ見つかると思います。
私が昔マイクロアレーがポピュラーになった頃、分化の過程で細かく時間を区切った解析がなかったので2時間おきぐらいで見てみようと考えたのですが、意外と目立った変化がなかったという事がありました(たしかそんなに使い放題じゃなかったので分化初期の段階をみてた)。
そういう意味ではあなたの実験もやってみないとわからないところはあるかもしれません。代謝産物ということなのでその代謝産物の存在が昔から知られていたなら何らかの先行研究があると思います。そういうところから動きそうな遺伝子をピックアップして適切な時間をわりだしたほうがいいような気がします。先行研究が探しにくいとかならKEGGのPathwayとかGO termとかから引っ張れるかもしれません。
細胞分裂に関しては、普通の培養細胞では同期してないので、その代謝産物をかける時点でも一部の細胞は分裂をしようとしてますし、あなたがサンプリングしようという時点でも同じぐらいの割合で分裂しようとしている細胞があると思います(もちろんその代謝産物が細胞周期を促進したり抑制したりしない限り)。もちろん細胞周期と関連付けた現象が大いに影響するとわかっている実験であれば適切な条件を見つけるべきではありますが、通常培養する細胞株では細胞周期のコントロールは結構やりにくく、代償も大きい場合も多いのではと思います(とっつきやれそうな細胞株はNIH3T3とかHeLaぐらいかな)。
大きな方針はあるのでしょうけどそのためにあれを見てみようとかこれをやってみようと思いつきだけで実験するのではなく、その思いつきを大事にしてしっかりとした研究計画を練ることを考えて見るようにしてみてはどうでしょうか(そのための質問なのかもしれませんね。)。 |
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