遺伝子発現とmRNAレベルの量的調節(mRNAの安定性)とタンパク質レベルの量的調節(タンパク質の安定性)は、互いに協調して調節されているタンパク質も中にはありますが、多くはそれぞれのレベルで独立に行われているので、必ずしもmRNAレベルとタンパク質レベルはパラレルではないのはおかしなことではありません。合成されてから数秒で分解されるタンパク質もありますし、逆に一旦作られたら半減期が数日に渡るものもあります。O/Eは極端な量になるので本来当該蛋白質が受けるであろう生理的な分解機構で制御できるかどうかわからないので、0/Eが染まるのにーーーendoは というのは一概に言えないかもしれません。
proteasome inhibitorやautophagy阻害剤で細胞を一定時間処理した時に、検出できるようになればそういう(半減期の短いタンパク質である)可能性もあります。
実験上の原因としては、単に今の実験条件では抗体の検出感度の関係で、量的に少ないかもしれない内在性の当該蛋白質をdetectできないだけかもしれません。O/Eは量的にendoよりはるかに多いし感度悪くてもdetectできるけどみたいな。
この場合は(もしPFA固定ならば)固定条件(時間の短縮(数分以内)の検討 (培養細胞は特に固定が長いと影響大きいです)、抗体濃度や反応時間のup、蛍光標識の変更などで改善できると思われます。 |
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