スポーツ生理の話になってしまうのですが、
分子生物学の視点からのご助言をいただけたらと存じます。
ランニングなど運動をされる方は
わかりやすいと思うのですが、
自分のペースを越えて走ると
苦しくなると思います。
この「苦しい」という不快情動は
身体のどの状態をトリガーとして、
脳のどの中枢が働いているのでしょうか?
運動に関わる代謝系は、
・無酸素:クレアチン系 →クレアチンリン酸から、1ATP産生。酸素借あり
・無酸素:糖代謝[解糖系のみ] →グルコースから、2ATP産生。酸素借あり
・有酸素:糖代謝[解糖系から電子伝達系] →グルコースから、36ATP産生。酸素消費あり
・有酸素:脂肪酸代謝[β酸化から電子伝達系] →ステアリン酸(C18)だと、120ATP産生。酸素消費あり
であってますでしょうか。
いわゆる有酸素運動と無酸素運動の代謝系です。
一般に、相対心拍数がおおむね75 %HR[AT; 無酸素性代謝閾値]の運動強度を越えると、
無酸素性代謝が増え、ATP生産量低下、酸素借増加、
などの変化が起こるとされています。
「苦しさ」は脳がつくる不快情動の1つです。
この「苦しさ」も、やはりAT値を越えたあたりから感じるのですが、
・どのセンサーが検知して(脳?筋肉?血管?)、
・カラダのどの状態変化を(血中酸素濃度の低下?ATP産生量低下?酸素借増加?)、
・脳のどの中枢がはたらく(苦しいは快不快の情動だから扁桃体?)
・当該中枢をttx等で阻害したら運動個体はこと切れるまで運動してしまう?
のでしょうか?
また、進化的には、
「このまま動いてると死ぬけど、まだ大丈夫なうちに『不快:苦しい』で運動停止させる」
という適応的な理由で獲得されたのでしょうか?
わからない言葉は調べますので、
専門用語も使って構いません。
どれか1つでもぜひご教示いただけたら幸いです。 |
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