pETDuet-1にはMCS1とMCS2へ2つの遺伝子を挿入し、共発現が可能ですが、どちらに挿入した遺伝子の方が一般的に発現レベルが高くなる傾向があるかなど、情報をお持ちの方がいらっしゃれば是非ご教示ください。
この発現ベクターでは、MCS1とMCS2に挿入された遺伝子(ORF1とORF2とします。)は完全に独立して転写・翻訳されるのだと思っていましたが、ベクターマップを見る限り、T7 promoterは、-1、-2というように2つ備わっていますが、T7 terminatorは、MCS2の下流にひとつしか存在しないため、mRNAレベルでは転写開始地点は異なりますが、転写終了地点は両遺伝子で同じだと思います。もしこの理解が正しいなら、mRNAはORF1とORF2の両方を含むものと、ORF2のみを含むものの2種類が作られるはずです。そして、その場合、ORF2の方がモル数的に多くなり、したがって、翻訳されるタンパク質量もORF2由来のものの方がORF1由来のものより多くなると想像しますが、いかがでしょうか。
以上の点についてコメントをいただければ幸いです。 |
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