ラボの方法でうまくいかないので、他のラボの友達関係から集めた情報をもとに素人なりに自己流でやってましたがその時のこと書きます。bufferの塩濃度は注意した方がいいと思います。私らは等張bufferを使ってます。塩濃度が不自然に高いと静電的な相互作用でDNA, RNAにくってるタンパク質が解離してきて分子量が比較的小さいタンパク質は核膜孔から漏れて出てきます。また低すぎてもそういうことを以前経験しました。後者については核の研究室の友達に聞いたら理由をなんか説明してもらったけどすみません今覚えてないです。
非イオン性界面活性剤(TX100 またはNP40を0.5%くらいまでで使用、10~15分間氷上に置いて時々穏やかに攪拌。それ以上の濃度ではどうなるか知らない)で細胞膜や核のエンベロープなどは溶けます。
小胞体膜につながる核エンベロープは脂質が主体なのに対して、内側の膜はほぼタンパク質主体ゆえ非イオン性界面活性剤はあまり働くところがないので、内膜は壊れずに残り、核の内部構造が一応維持されやすいのです。核内タンパク質の多くはクロマチン を構成していたり、核マトリクスに強固に結合していたり、いろいろ名前のついた難溶性の巨大な複合体を形成していたりして、塩濃度1M前後まで上げたりイオン性界面活性剤とか使ったり and 超音波とかかなり激しいことをしないと容易にはなかなか可溶化できません。なので遠心するとエンベロープの剥がれた核悪とともに沈殿します。 |
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