うちらは自慢できることではないですがWesternはあまり細かいこと気にせずなんとなくやってる感じだけど、そういう感じのトラブルはないので手技的なこととかでなく試薬や装置、抗体などに系統的な問題があるように思う。とりあえず書く。
小さい点状の汚れは多分微細なゴミに、たまたまそれに反応しやすい抗体がくっつくことがある。プレキャストでもどこまでケアして作成してるかわからないので起こりうる。一度、APSとTEMED入れる前にゲル溶液を0.22μmフィルターとして、ゲル板に流し込んでみる。Running bufferも メタノール入れる前に培地類を濾過滅菌するようなボトルタイプのフィルター通してから使用してみる。
基本的に水は超純水を使用する。
転写後の膜はblockingする前に、十分な量の水またはPBS or TBSなどで10~30分程度、1、2回液を交換しながら静かに洗う。昔、Backgroundが高いor汚い時の対処法としてメーカーの人に教えてもらった。抗体にもよるので一概に言えないかもしれないけど、見せてもらったデータは、する・しないでBGの綺麗さが確かに全然違った。抗原量が豊富で短時間の露光でシグナルが得られるような場合は気がつかないけど、抗原が少なくて露光時間が長くなると目立ってくるらしい。
転写後は乾燥させない。もし乾燥させるなら完全かつ均一に乾燥させる。中途半端に乾燥させてしまうと大変残念な結果になる。
転写装置のカセットやスポンジが変形、劣化して密着が不完全になり、転写中に蛋白質が変な感じで膜とゲルの間に拡散したりしているかもしれない。セミドライでも電極板の変形や電場の不均一化がでてくることがある。蛋白質染色で転写や染まり方の不均一さが感じられるなら可能性がある。wetでもsemidryでも使用頻度が高い装置では年単位で使ってるとどうしてもだんだん変になる。必要ならばメーカーに依頼して装置の点検をするといい。
PVDF膜が不良lotなのかもしれないので、新しく別ロットを買い直す。 |
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