半値幅ってご存知?
フィルターの使用によりますけれど、大抵のフィルターは半値幅が10-20 nmくらいあるわけです。
例えば570 nmで半値幅20 nmのフィルターだと、ピークの570 nmの透過率に対して、長波長側にずれて透過率が1/2 になる波長と短波長側にずれて透過率が1/2 になる波長の間に20 nmの幅があるってことです。単純に透過率の変化が長波長側と短波長側でシンメトリーだとすると、ピークから10 nm離れると透過率が1/2になるということです。透過率が1/2になると検出される強度は1/2になります。しかし、1/2になった透過率をブランクとして試料の透過率との差分を測定するのだから、測定には差し支えない。大抵の目的では、半値幅程度のズレは許容されていると思います。
半値幅からさらにずれて透過率がもっとさがったとしても、感度が取れる限り測定は可能。もちろん外れすぎて透過率がゼロに近くなっては使い物になりません。
その装置、あるいはフィルターの仕様書を見て、波長特性を確認しておくといいでしょう。 |
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