RNAは一本鎖であるため自己相補対をつくって二次構造を取るため、
変性ゲル電気泳動しないと、鎖長を反映し再現性のある分画はできません。
本格的にやるなら、HCHO変性ゲル/MOPSバッファー系などでやるべき。
やり方は、普通の実験書に載っているでしょう。
あるいは、私が簡易的な目的(例えばrRNAのバンドをみてintegrityを確認するため)でやるのは、HCHO変性ゲル電気泳動用のサンプルバッファー(HCHO、formamideを含む)+EtBrで常法に従い熱変性したRNAサンプルを普通のDNA用のTAE/アガロース系で電気泳動するというものです。rRNAを見る限り結構シャープにバンディングしますし、サイズと移動度の関係もリーズナブルです。EtBrをHCHO変性ゲル電気泳動用のサンプルバッファーに入れて熱変性すると、インターカレーションではなくおそらく共有結合的にRNAに結合するので、通常染まりにくい 一本鎖RNAもよく染まります(たしかAPGC法で有名なChomczynskiの発案)。
RNaseをわざとべっとり塗りつけるような濃厚汚染でもしていない限りRNsaseについてはさほど気にすることはありません。普通の実験器具並みの綺麗さで洗浄した器具、普通の清潔さで調製したゲルやバッファーで十分。泳動のような場面でRNaseがそうそう悪さなんかできません。
都市伝説的な伝承に脅かされて、非合理的なレベルのRNase-phobiaも世にたくさんいますが、まあもちつけと言いたい。 |
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