今回(2020 年 IF、2021年 6/30 発表)のインパクトファクターの上昇は、恐らく新しい計算方法への移行によるものと思われます。Journal Citation Reports(JCR)にて Impact Factor を発表している Clarivate の以下の記事によると、今回から分子に Early Access の論文の引用数を加えているようです。すなわち、今回の 2020 年 IFの場合、分子は 2018 年出版と 2019 年出版の論文の 2020 年における引用数に加え、2020 年出版の Early Aceess 論文の引用数も入っているようです。一方、分母は 2018 年出版と 2019 年出版の総論文数のみなので、分子の値が大きくなる分、全体的に上昇傾向にあると想定されます。Early Access を採用してない雑誌や、最近新しく発行されたばかりの雑誌などは、今回の算出方法の変化の影響をあまり受けていないと思われます。
(参考)What’s next for JCR: defining ‘Early Access', Clarivate (2021)
https://clarivate.com/blog/whats-next-for-jcr-defining-early-access/ |
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