経験では、inclusionになるものはどういう方法で抽出しても、グアニジン塩酸で溶かしてrefoldingする以外は使えくらいまで持っていけたことはないのですが(pColdIIで15度での発現が一番ましでしたが)、そういう蛋白でも、荷電を持つアミノ酸を6−9個並べるSep tagを入れると、ある程度可溶性に持ってこれることがあります。たとえばJ-stageにある「タンパク質の溶解性向上技術―SEP-tagについて―」というのが詳しいので、検索して下さい。Poly (電荷を持ったアミノ酸、R, K, D, Eのいずれか)を末端に繋ぐだけです。
これは分子間charge repulsionによる可溶化なので、完全にpH依存的で、また溶けていても、塩濃度を上げると沈殿します。従って抽出液の塩濃度は最小にします。至適pHは計算pIから予測できますが、まじめにpHを振って調べた方が良いです。 |
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