論文を読んでいて気になることがあります。
1塩基置換のノックインマウスがありますが、そのgenotyping PCRについて興味があります。
論文にはPCRでgenotypingを行なったとは書かれてあるだけで具体的にどのようにデザインされたものかは書かれてありませんでした。
たとえばこれがWTの配列で、
-----AAAAAGGGGGCCCCCTTTTTAAAAAGGGGGCCCCCTTTTT-----
これが1塩基置換の配列だとします。
-----AAAAAGGGGGCCCCCTTTTTAAAAAGGGGGCCCCCgTTTT-----
この2つを区別するため、Fプライマーとして
野生型特異的なものとしてTTTTTAAAAAGGGGGCCCCCTを、
変異型特異的なものとしてTTTTTAAAAAGGGGGCCCCCgをそれぞれ用意して、共通のRプライマーでPCRを行うことでWT/WT, mutant/WT, mutant/mutantを区別出来るのではないかと思いますが、実際可能なのでしょうか? 私の経験ではTTTTTAAAAAGGGGGCCCCCTでも変異型を鋳型にPCRをしてしまいそうな気がします。プライマーの3'側なので普通に考えたらPCRはかからないとは頭では思っていても現実は違うような気がします。
このような期待しない増幅を減らす工夫が必要なのだろうなと思いながら読みました。
具体的な対処法としてどういったものがあるのか後学までにお聞きしたいです。
よろしくお願いします。 |
|