前まで特に問題なく行なっていたHeLaの限界希釈がうまくいかなくなりました。
いつも通り、細胞密度が高めであれば、特に問題なく育っているのですが、薄播きにすると、HeLaが接着した後、分裂しなくなります。96wellの場合、3000細胞/wellであれば、増殖するのですが300細胞/wellにすると増殖しなくなります。もちろん1細胞/wellでも増殖しないです。
以前も同じHeLaで問題なく限界希釈を行なっていたので、なぜこんなことが生じるのか非常に疑問です。
ラボメンバーは「パッセージし過ぎたのでは?一度、凍結すると細胞がリセットされると聞いたことがある」と言っているのですが、本当にそんなことがあるのか疑問です。また、HeLaって全世界で無限にパッセージされているものなので、パッセージのしすぎというのも、少し疑問です。
現在の研究室では血清のロットチェックなどはしてないので、もしかすると今の血清のパワーがちょっと弱めなのかなあ、とも思いますが、よくわかりません。
またメディウムを分注しているチューブがLabforceという今までしようしたことがないメーカーに変わったのも、以前うまくいっていた時からの変更点です。「このチューブから何か漏れ出ているのかな?」とも疑っていますが、ちょっと考えづらい気がします。
問題をまとめますと、「濃い播きなら問題ないけど、薄播きにするとHeLaが増殖しなくなる。以前は同じ細胞を使ってもそんな事はなかった」というものになります。現在、友人の「パッセージし過ぎ」というアドバイスを信じて、数年前の古いHeLaを起こして実験をリピートしているところです。
類似の体験がある方はご意見ください。 |
|