>水層を回収後のPCI+タンパク層へバッファーを入れるということですよね?
これは試してみてプールせずに独立の検体として最後濃度測定をしてみたことがあるのですが、Qubitでは測れないくらい薄く、プールするのをためらっていました。あらためて試してみます。
逆説的ですが、もしバックエクストラクトしてみたけど効果を感じなかったということであれば、
回収しきれなかったDNAはほとんどない、あっても雀の涙ということになります。
>>また、ダウンストリームに差し支えなければ、酵母tRNAやpoly(dI-dC)などのキャリアを加えてPC抽出する方法もあります。
>除タンパクの段階からキャリアを加える方法があるのは存じませんでした。
大昔、PCRが普及し始めた頃、論文で見た微量の細胞からcDNAライブラリーを作るという方法を試したことがありました。その論文では微量の(泳動や吸光度で見えないくらいの)RNAやcDNAのロスを防ぎ回収率を上げることに腐心していて、工夫していたことの一つです。効果の程はわかりませんが。
少なくとも、入れたキャリアが9割方回収できたなら、目的のものも9割は回収できているだろうと予想することはできます。
>ちなみにグリコーゲンを同じように使えるでしょうか?
フェノール単独での抽出だとグリコーゲンは中間層、有機層に行ってしまいますが、フェノール・クロロフォルムならその心配はありません。キャリアとしての役割も果たせるんじゃないかと思います。
昔は、PC抽出のほかに、フェノール単独の抽出もよく使われていて、ものによってはそのほうがよく夾雑物を除去できることもあるんですが、ある種の核酸(オリゴなど)はロスしやすい。しかし、クロロフォルムとカクテルにすると、その心配はほとんどないはずです。つまり、あなたがやっているPC抽出がそうですけど。 |
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