Strepタグ付きタンパク質を出芽酵母に発現させて、そのライセートからStrep tactinレジンを使用して精製しようとしています。
過去に行っていたHisタグ/Niレジンの系と同じようにバッチ精製を試みましたが、タンパクが取れません。
流れは以下の通りです。
1、ライセートの希釈液にStrep tactinセファロースレジン(iba社、2-1201-002)を加えて転倒撹拌しながらインキュベート(4°C/1 h)
2、レジンを沈降させ、バッファーに再懸濁して遠心(レジンの洗浄、計4回)
3、Eluteバッファーに懸濁して転倒撹拌しながらインキュベート(4°C/20 min)
4、上清を回収
Washにタンパクが無いことは確認しており、Eluteの条件も問題ない気がするので、手順1の段階でレジンにタンパクが結合していないことが疑われます。
レジンの説明書をよく読んだところ、バッチ精製だと収量も精製度もめちゃくちゃ下がるからカラム精製しろや(意訳)、との記載がありました。
そうだとしてもレジンに全くタンパク質が結合しないなんてことはあるのでしょうか。大人しくカラム精製にすれば解決するのでしょうか。
同じような経験をされたことがある方がいましたらアドバイスをいただけると幸いです。
また、なぜStrepタグ/Strep tactin系(もしくはこの製品だけ?)はバッチ精製ではなく、カラム精製が強く推奨される(カラム精製じゃないとタンパクが結合しない)のでしょうか。 |
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