究極要因的説明のしかたとと至近要因的な説明のしかたがあるとおもいますが、トピ主の求めているのは前者でしょうかね。
ゲノムの大型化、複雑化と細胞のの大型化、複雑化が進むのには内膜系の進化が不可欠だったと考察します。
ゲノムの大型化、環状から線形染色体への変化を支えるにはゲノムの収容をオーガナイズする核という構造が必要だったでしょう。
細胞の大型化によって細胞膜/細胞質 比率の低下が起こります。細胞膜は外界との物質交換の窓口ですし、多くの代謝反応は膜界面で膜タンパク質酵素によって行われます。大型化した細胞を維持するためには膜の比率を一定以上に保つ必要があり、それは内膜系の発達によって成し遂げられたと見えます。
細胞種によると思いますが、真核細胞の膜量は細胞膜よりも内膜系のほうが多いくらいだっていいますから。
ちなみに、ERやゴルジを始め、膜細胞小器官の内腔は細胞外とトポロジカルに相同です。
他にも、大型化した細胞内での物質輸送を担うには小胞輸送に代表されるように内膜系が必要だったということもあるでしょう。 |
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