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MDCKII カバーガラス トランスフェクション トピック削除
No.9653-TOPIC - 2021/05/02 (日) 13:33:32 - MDCK
いつも勉強させていただいております。
細胞培養を行なっている研究者です。
現在下記の様な問題を抱え困っております。

・使用細胞:MDCKII
・培地:D-MEM, +FCS
・問題点:カバーガラス上に播種すると、細胞が上手くspreadingしません(付着性が悪い)。高密度で撒いたり、何日間か培養を続けて密なシート構造を作らせようとしても、そのうちに上皮様形態を無くしてしまいます。また、この細胞に対してトランスフェクション(LipofectamineLTX)をすると途端にspreadし、半日も経たないうちに上皮様の形態を無くしてしまいます。細長い足をたくさん出して、シート状でなくなります。
・分かっていること
(1) プラスティックディッシュに撒く分には形態は正常です。カバーガラスなしの状態でトランスフェクションをして検証したところ、上記の症状は出ませんでした。
(2) 血清のlotでないことは確認済みです
(3) 異なる人が飼っていたMDCKII細胞で同じ症状が再現します。
(4) カバーガラスはこれまで乾熱滅菌したものを使用していましたが、今回の問題検証のために、HClもしくはKOH洗浄をしたもの(最後にEtOH洗浄)を検証しました。乾熱滅菌だけしたガラスより細胞の付着性は改善したように思いますが、トランスフェクションをすると上記の症状がどのガラスでも出てしまいます。
(5)この問題点が出始めるまでは(4年間ほど実験を続けていますが)、きれいなシート構造で解析ができ、トランスフェクションしても綺麗な石垣のようなシート構造を保持されたまま観察ができていました。問題が生じた時期に何か因果を思い付くことができていません(血清のロット変更など)。

長くなってしまいましたが、原因として考えられる点や、改善策などがありましたら教えていただけますと非常に助かります。今のところ考えているのは、ガラスをコーティングすることです(未検証)。

どのような情報でも助かりますので、どうぞよろしくお願い致します。
 
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(無題) 削除/引用
No.9653-6 - 2021/05/17 (月) 11:35:57 - MDCK
toto様

コメントありがとうございます。
どちらも知らない製品でしたので、調べて可能性がありそうでしたら試そうと思います。
一応、cell lineの購入し直しを考えています。
貴重な情報をありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.9653-5 - 2021/05/16 (日) 17:50:01 - toto
MDCKII細胞では似たような経験があります。簡単に作れるだろうと思って蒔いたガラスで特有の石畳シートができず、2、3度やりなおしてうまく行かずに、そのときはあまり重要でもなかったのであきらめてました。それで、これを拝見して、fibronectinコートしたらとも思ってたのですが、それもダメですか。

たぶん、ふたつのことが可能と思います。簡単なのは、Raylabconが出しているようなガラスと同じ屈折率を持つプラスティックのカバースリップ
www.thomassci.com/Laboratory-Supplies/Microscope-Slides/_/Disposable-Plastic-Microscope-Coverslips?q=Plastic%20Coverslips
を使う事です。ただ使ったことはないので、培養用のコーティンがされてるのか、どれくらい可視光の透過率があるのかわからないのですが、生えれば撮れるとは思います。

あるいは、目的が免染であれば、Nuncの電顕用のThermanoxのような培養用のコーティングされたプラスティックのカバースリップにまいてきれいな石畳シートを作らせて、染色操作をして、観察時にひっくり返してスライドホルダーに乗るような少し大きなカバーグラスの上において観察するのは確実そうです。上下が逆にはなりますが、100倍レンズでも十分細胞の接着面まで焦点距離がとれます。

ライブでも同じようにひっくり返して、培地の中に沈めてやれば、何か薬剤を加える場合には浸透に少し時間がかかりますが、できるはずです。

(無題) 削除/引用
No.9653-4 - 2021/05/16 (日) 12:57:26 - MDCK
御返事おそくなり申し訳ありません。
み様、aas様、ご指摘ありがとうございます。

その後Fibronectinコーティングを試しましたが、症状は緩和したものの解決には至っておりません。
コラーゲンコートの方が適している可能性もありますのでそちらを試そうと思いますが、もしかしたら細胞自身がへたっているのかもしれません。継代用のプラスチックディッシュに撒いた細胞をいる限りは至って綺麗なシートを形成しているので、なかなか判断が難しいです。

他に似た様なご経験のある方や、アドバイスなどありましたら引き続きご指摘いただけますと幸いです。

(無題) 削除/引用
No.9653-3 - 2021/05/02 (日) 17:29:28 - aas
ゼラチンとかコラーゲンとかポリリジンコーティングしてみてはいかがでしょうか。

もしくは、お金出せるならibidiを使うとか。

(無題) 削除/引用
No.9653-2 - 2021/05/02 (日) 16:10:28 - み
単純に考えてコートしてないからじゃないですか?

MDCKII カバーガラス トランスフェクション 削除/引用
No.9653-1 - 2021/05/02 (日) 13:33:32 - MDCK
いつも勉強させていただいております。
細胞培養を行なっている研究者です。
現在下記の様な問題を抱え困っております。

・使用細胞:MDCKII
・培地:D-MEM, +FCS
・問題点:カバーガラス上に播種すると、細胞が上手くspreadingしません(付着性が悪い)。高密度で撒いたり、何日間か培養を続けて密なシート構造を作らせようとしても、そのうちに上皮様形態を無くしてしまいます。また、この細胞に対してトランスフェクション(LipofectamineLTX)をすると途端にspreadし、半日も経たないうちに上皮様の形態を無くしてしまいます。細長い足をたくさん出して、シート状でなくなります。
・分かっていること
(1) プラスティックディッシュに撒く分には形態は正常です。カバーガラスなしの状態でトランスフェクションをして検証したところ、上記の症状は出ませんでした。
(2) 血清のlotでないことは確認済みです
(3) 異なる人が飼っていたMDCKII細胞で同じ症状が再現します。
(4) カバーガラスはこれまで乾熱滅菌したものを使用していましたが、今回の問題検証のために、HClもしくはKOH洗浄をしたもの(最後にEtOH洗浄)を検証しました。乾熱滅菌だけしたガラスより細胞の付着性は改善したように思いますが、トランスフェクションをすると上記の症状がどのガラスでも出てしまいます。
(5)この問題点が出始めるまでは(4年間ほど実験を続けていますが)、きれいなシート構造で解析ができ、トランスフェクションしても綺麗な石垣のようなシート構造を保持されたまま観察ができていました。問題が生じた時期に何か因果を思い付くことができていません(血清のロット変更など)。

長くなってしまいましたが、原因として考えられる点や、改善策などがありましたら教えていただけますと非常に助かります。今のところ考えているのは、ガラスをコーティングすることです(未検証)。

どのような情報でも助かりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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