有機溶媒による固定は一般的には冷温の方が固定効果が高いと言われます。誘電率の低下と温度の関係とかそういうのです。細胞や切片ならば固定時間は数分~10分以内の範囲で行われますし、それで十分です。PFA固定と比べて、抗原性の維持にすぐれていると言われますが、それでも抗原によっては流出したり、細胞内の構造が変化したりすることがあると本で読んだことがあります。-20℃、O/Nは極端に長すぎで、不必要というかあまり良いことはない様な気がします。有機溶媒固定では、脱水による収縮に伴う構造変化を最小限に抑えることが重要ですし。大型の臓器そのままとかを固定するときと混同しているのかなあと推察します。自分で検討して最適条件を設定しましょう。 |
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