同じ系でtemplateを入れずにPCRをかけてみては? BSA抜きの反応を対照として。
反応のサプリメントとして入れるとき、わたしは、制限酵素におまけで付いてくるBSA溶液を使います。制限酵素消化でもそんなに使うもんでもないので、結構、貯まって、それ用に買ったり調製したりしなくていい。
PCRのサプリとしての他に、テンプレートやプライマーを希釈するときにも、吸着ロスでブレるのを抑えるためのキャリアーとしても使うことがある。
そういった経験の限りでは、BSAが原因でおかしなPCR産物が生じたことはなし。
>その後精製を行うと、高分子領域にもバンドが見られます。
単に反応後普通に、電気泳動して見たわけじゃなく、精製後に見たらそうなっていたということでしょうか? 精製前に普通に電気泳動してもやっぱり変ですか? (精製によるartifactという可能性も考えて)
それと、サイクル過剰だったりすると、特異的なPCR産物しかできない系でも産物の重合体が生じて高分子量の不正な産物ができます。その可能性はないのかな?
阻害物質を緩和するサプリとしては、ほかにPVAとかPVPなんかが知られていたと思います。生物由来のBSAが悪さをするということなら、ケミカルなサプリを試してみては? 最近のよくある、PCR用酵素に添付のトロミのあるバッファーはPVAかなんかが入っているんじゃないかと思います。 |
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