PFA固定で十分。
ただし、通常の組織標本より一層、組織全体が遅滞なく速やかに固定されるように留意するべきでしょう。新鮮組織の凍結切片なら速やかに凍結して、切片にしてから適切に固定。
PFA固定されてからは内在性のRNaseに配慮する必要性はまったくない。また、外因性でもRNaseは言われているほど組織標本内のRNAにダメージは与えない、というのが私の所感。以前、意図的にRNase処理を加えた標本を、陰性対照にすべくサイドバイサイドでやったけど、無処理との違いはなかなか出なかった。
ましてや、常識的に清潔な実験環境で作業していて、意図せず汚染するくらいのレベルのRNaseが結果を左右するような重大なダメージを与えるとは考えにくい、と私は思っている。 |
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