1、3について確認が取れていない場合の考え方として、
ベクターと、細胞&導入試薬の組み合わせの2つが不確定要素となりなすよね。
それらのうちの片方が潰せる方法を考えると、足元がしっかりしたトラブルシューティングができます。
遺伝子組換え実験ができて、蛍光顕微鏡があって、昆虫細胞を培養できる環境にいるのでしたら、
他の人が近い実験系を持っていませんか?
また、EGFPをコードするDNA配列はどこから持ってきたのでしょうか?
もとになるプラスミドに昆虫細胞で発現するプロモーターがついていれば、それを入れてみるのも手でしょう。
A. Sf9と遺伝子導入試薬の組み合わせが悪い
→ラボ内の他のメンバーor近所のラボで、遺伝子導入の実績がある系に自分のベクターを乗せてもらい、ベクターの確認を行う
B. 蛍光たんぱく質発現ベクターの設計ミス
→元のpEGFP発現ベクターを使うか、他の蛍光たんぱく質を発現させた実績のあるベクターをもらい、自分のSf9+HilyMaxの遺伝子導入系で導入してみる
(C. 蛍光顕微鏡の不具合
→すでに蛍光たんぱく質が発現している細胞をもらい、自分の蛍光顕微鏡で見てみる
→薬剤耐性ベクターを導入して、薬剤のセレクションで遺伝子導入を確認する)
また、RT-PCRで転写が確認された場合と、確認されない場合で、どのような対応を考えられているのでしょうか?
RT-PCRで本番の検出をするのでないかぎりは、その結果から考えられる対応策(ベクターの設計確認、別のデザインのベクターを試す、検出系の確認等)は今の時点でできると思いますが。 |
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