アンピシリンを分解し耐性をもたらすベータラクタマーゼは、分泌性なので細胞外のアンピシリンを分解していきます。耐性菌コロニーの周りのアンピシリンが分解されて濃度が下がってくると非耐性菌が殖え始めます。
もう一つ、アンピシリンの力価はpH依存的で、低pHでは不安定となって効きが悪くなります。大腸菌の代謝で培地のpHが下がってくるので、耐性菌のコロニーのまわりのアンピシリンが効きにくくなって非耐性菌が殖えてきます。
カルベニシリンはアンピシリンより高いベータラクタマーゼ濃度が分解に要求され、低pHに安定なのでサテライトが出にくいとされています。高価なので費用対効果がアレですけど。 |
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