臨床系の雑誌は、IFを上げる戦略がうまくいっているという事だと思いますが、それが必ずしも質の向上につながっていない場合もありそうですね。本来基礎系のジャーナルなのに、臨床系の論文をどんどん入れてIFを維持しているところもありますね。皆がIFを信仰すると、ジャーナルもそっちに流れるのではないでしょうか? 自分としては、本質的な問題は個々の論文のクオリティーであって、ジャーナルのIFではないと思っています。
AACR系だと、Clinical Cancer Researchなどは臨床系のくくりに入りますが、他はどうでしょう? Cancer Discoveryは臨床系の論文にシフトしてIFを上げているかもしれませんね。貴方の論文がガンの臨床系の内容であれば、Cell Reportsよりも臨床系のジャーナルの方がフィットするかもしれません。ただ、Cell Reportsでリジェクトされた論文がCancer Discoveryに通るケースはあまりないと思います。
私個人としては、ガンの基礎研究に少し臨床情報を足した内容の論文であれば、Cell ReportsよりもCancer Researchに出したいと思います。IFというよりは、ガン専門のジャーナルとしての伝統、歴史なども大切なように感じます。「もっと簡単にハイインパクトが手に入る」といった感じのジャーナルではないように思いますが。 |
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