ブロット用メンブレンや、各種レジンなどと同様、チューブ表面の吸着にもキャパシティーというものがあります。
同じ液量で同じ面積だけチューブに接触するとすると、DNA量が吸着キャパを大きく上回るほど、吸着ロスのインパクトは小さくなります。逆に吸着キャパに近い、あるいは吸着キャパがDNA量を上回るような、微量のDNAは、入れた量のほとんどをロスするということになります。
>ちなみにどのくらいのDNA/RNA濃度になると吸着が気になるみたいな目安をご存知だったりされます?
実際には、核酸量が多くてもインパクトが小さくて影響が見えにくいだけで吸着ロスは起こっているわけですし、希釈列を作るときなんかに、濃度が高いときと低いときで溶媒を変えるのは非合理的ですので、
そういう定量的な実験をするときは、濃度に関わらずキャリア入りの溶媒を使うようにしています。 |
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