お世話になっております。
ある酸化ストレスを加えた細胞のRNA-seqを行いました。
コントロールはストレスを加えていない細胞です。
Gene ontology解析を行ったところミトコンドリア関連の遺伝子の低下が一番にヒットしました。
低下していたのは核にコードされているミトコンドリア蛋白群です。ミトコンドリアDNAはマッピングしていないので評価していません。
酸化ストレスが核にコードされているミトコンドリア蛋白群のmRNA発現を最も強く低下させた理由の解釈に難渋しています。
"ミトコンドリアDNAはヒストン修飾がないので酸化ストレスによってDNA損傷を受けやすい"というのは文献で多く指摘されていることだと思います。
しかし、核のDNAのうちミトコンドリア蛋白をコードするものが特に有意に発現低下した理由は文献上もはっきりしませんでした。類似した系で発現低下をさらっと述べている文献はあるも、そのメカニズムまでは記載していませんでした。
1. ミトコンドリアDNAからの発現が減ったことに協調して核でも発現を減らした
2. 機能不全を起こしたミトコンドリアを代償してミトコンドリアを増産した結果、曲がりなりにもミトコンドリアが沢山出来たので生産量を減らした
など、考えましたが、どなたかクリアカットな説明、コンセンサスのある説明をご存知の方、ご助言をよろしくお願いします。 |
|