>[Re:9] yokoさんは書きました :
> タンパク質を変性してからの精製は確かにいい方法かもしれません。boilによる熱変性でよろしいでしょうか?
グアニジンや尿素を含んだバッファーで精製すればいいです。Ni-NTAの精製方法のプロトコールを探すと色々と見つかります。
注意点はグアニジンはSDSとの相性が悪く、グアニジンを含むサンプルをサンプルバッファーと混ぜると沈殿してしまいます。溶出したあとに透析するとか、アセトンなどで沈殿させて除くとか必要です。たしか尿素存在下では沈殿しなかったとおもうので、電気泳動の際はサンプルを10M、尿素(DTTをふくむ)と等量加えボイルせずそのままSDSPAGEということもできるとおもう(ちょっと自信ない)。
尿素はボイルしたり、長期間尿素入りの蛋白溶液を保存したりすると副産物が蛋白と反応するので、尿素入りのサンプルをSDSPAGEにかけたいときはサンプルバッファーを加えてもボイルせずに流してます。還元が十分か気になるならDTTを加えておくといいです。
Lysisするときにこのような変性剤を含むバッファーだとしばしDNAも溶け出てきてどろどろになることがある。尿素なら低塩濃度でマグネシュームを5mMぐらい入れておけばどろっとしたDNAもなんとか遠心で分けれると思う。グラスビーズを入れておくとそれにDNAが絡まるので分けやすい。
あなたのつかっているLysisばっふぁーでライセートを作ってから素早く尿素かグアニジンを加えてもいいでしょう。そちらのほうがNi-NTAなどの特有なノンスペの蛋白を多く持ち込まなくてもすむかもしれない。ただしLysis中に分解したと突っ込まれるとどうかな、、、大抵は大丈夫だけど。 |
|