合成培地にない成分を補う意味での血清の働きは、1)タンパク質性のGrowth factorsの供給、2)アルブミンやリポタンパク質に結合した形での脂質の供給 3) ホルモンの供給、4)その他よくわからない低分子成分の供給です。解凍で影響出るとしたら 1)で、2)〜4)はほぼ影響ないと思います。ただ何度も凍結ー加熱融解を反復するならともかく1~2回の加温・急速解凍で完全に失活することはないと思いますし、少し前まではどこのラボでも培養に使う血清はあらかじめ56度で加熱処理とかも普通にやってたわけですから、37度で溶かしたことが実験に影響するようなことは考えにくいです。一旦溶かした血清は4度で保管するか、1回の使用量を勘案してファルコンチューブに分注し凍結しています。沈殿物が出てくる場合は遠心 or フィルターで除去しますが、あっても特に問題はないです。 |
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