植え換えの簡単な293細胞ですが、トリプシン(?)で浮遊させた細胞が塊になるのは、トリプシン処理の時間が短すぎるときと、トリプシン処理が長過ぎるときの両方で起こります。
私は、dishを傾けると細胞が映画の「マトリックス」のように(?)剥がれ始めるところで、すばやくピペッティングして、そのまま数滴を新しい培地の入っているdishに植え込み、新しいdishで懸濁します。
トリプシン中で長く放っていたり、オーバーコンフルエントになってしまった細胞だと、剥がれた細胞の一部が溶解して、内容物(DNA?)が出てきて、周りの細胞を絡めて塊になります。これは、ピペッティングしてもばらばらにはなりません。
HepG2やA431などガチガチの細胞は、トリプシンでしばらく温めて前処理して、新たなトリプシンで分散するのが良かったような気がします。
いずれにしても、ピペッティングで分散するタイミングが大切だろうと思います。 |
|