Bio Technical フォーラム

  • バイオ関連の実験をする上での、試薬、機器、プロトコールなどの情報交換の場です。
  • 新しいテーマで話を始める場合、質問をする場合は「新しいトピックを作る」から書き込みをしてください。
  • 質問に対して解答できる方は是非、書き込んで下さい。
  • このフォーラムにふさわしくないと管理人が判断した投稿は予告なく削除します。

新しいトピックを作る | トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

心エコー検査 トピック削除
No.9307-TOPIC - 2020/11/16 (月) 08:26:28 - エコー
心エコー検査で左室拡張期径が減少した時、左室後壁厚(LVPW)が増加するということはあるでしょうか?
どちらも減少するという仮説だったのですが、LVPWが増加したので、私の用いた物質が良いものなのか悪いものなのかという解釈に困っています。なお、対象は高齢マウスに行いました。

なんとなくですが、これまで壁に圧力がかかっていたため、見た目上は小さかったものが、大きくなったという解釈で考えています。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.9307-7 - 2020/11/19 (木) 23:29:01 - エコー
あおいさま

本当にご親切にありがとうございます。
エコーは共同研究先が測定したため状況がわからないのですが、どうやらきちんと取れていない可能性があるのですね。

(無題) 削除/引用
No.9307-6 - 2020/11/19 (木) 16:53:00 - あおい
エコーさま

残念ながらLVPWが増加するということは(生理的な成長を除けば)心肥大ですので、心臓にとってはあまりよくないことになります。

解剖時の心重量の改善が見られたと言うことであれば、心エコーではLVPWや左室拡張期径値の低下(心臓が小さくなる方向)が見られることが一般的です。すなわち、LVPWは小さくなるのが通常の流れです。

求心性などいろいろ説明してしまいましたが、マウスの実験系では実際には肥大と拡張が同時に見られることがほとんどです。すなわち、心不全になればLVPWの増加、LVDdの増加がおきる 同時に心臓重量の増加が見られる。改善すればその逆という感じで。

拡張能が改善しているのが真実であればたしかに容量負荷が軽減され、結果的に心肥大の改善などもあるかもしれませんが、いずれにしてもLVPWは増加しません。


ですので、組織重量とエコーの結果で解離が起きている状態です。
そうなると手技的な問題点からすると組織重量よりはエコーに問題があると考えた方がいいと思います。心エコーでの心臓壁の厚さの計測部位が間違っていないか、斜め切りになっていないかなど確認してみてください。

C57/BL6マウスであればLVPWはだいたい0.6-0.8mm程度が多く、それ以上、例えば1mmなどであれば心肥大と捉えることが多いです。

測定値が参考にされている論文などでの値と大きく外れていないかぜひ御確認ください。

(無題) 削除/引用
No.9307-5 - 2020/11/19 (木) 11:37:44 - エコー
あおいさま非常に詳しい先生だとお見受けいたします。ありがとうございます。
今回のモデルでは拡張機能の改善と心重量の改善は起きています。
つまり、私のLVPWは、先生のおっしゃている、容量負荷(いわゆる血液量の増加)の改善と考えることができるのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.9307-4 - 2020/11/19 (木) 11:19:19 - あおい
心臓の捉え方としては、心臓壁の厚さ、内腔、収縮力、拡張能などで総合的に判断するわけですが、

生理的には、年齢があがる(心臓に対する負担が長く続く)につれて心筋の肥大(LVAWやLVPWの増加)が起こります。それを短期間で誘発させた場合は、一般的には左室拡張期径が減少します。心臓の大きさは変わらないけれども心筋が厚くなるために内腔が小さくなるというイメージです。

肥大には、求心性肥大(内腔に肥大していく)と遠心性肥大(外側に拡張していく)という概念に分けられており、前者は高血圧など圧が高いとみられ、後者は容量負荷(いわゆる血液量の増加)で見られることが多いです。実際には両方が関係しているので簡単なものではないですが。

逆に、心筋が薄くなるという病態はいわゆる拡張型心筋症などのように、心臓がゴム風船のように広がるので、一般的には内腔は広がる傾向があります。心筋梗塞モデルマウスなどでも同様です。

肥大を起こしたモデルにおいて、なんらかの治療をおこなった結果、心肥大の改善、心拡大の改善ということであればその仮説は正しいことになりますが、マウスの心エコーは手技が難しく誤差が大きいことを考えると、左室拡張期径をきちんと捕らえ切れていない(斜めに測定)などの可能性でそのような結果が得られている印象ではあります。

(無題) 削除/引用
No.9307-3 - 2020/11/18 (水) 02:01:43 - おお
いや調べる余裕があるなら答えられる可能性もありますけどね。

(無題) 削除/引用
No.9307-2 - 2020/11/17 (火) 10:12:07 - おお
私を含め臨床的な知識をお持ちの方は少ないのかもしれませんね

心エコー検査 削除/引用
No.9307-1 - 2020/11/16 (月) 08:26:28 - エコー
心エコー検査で左室拡張期径が減少した時、左室後壁厚(LVPW)が増加するということはあるでしょうか?
どちらも減少するという仮説だったのですが、LVPWが増加したので、私の用いた物質が良いものなのか悪いものなのかという解釈に困っています。なお、対象は高齢マウスに行いました。

なんとなくですが、これまで壁に圧力がかかっていたため、見た目上は小さかったものが、大きくなったという解釈で考えています。

7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を

このトピックにメッセージを投稿する
名前 
メール   アドレス非公開
   タイトル 
本文      
設定  クッキーを保存(次回の入力の手間を省けます)
上に上げない(トピックの一覧で一番上に移動させません)
解決(問題が解決した際にチェックしてください)
暗証  半角英数字8-12文字の暗証番号を入れると、あとで削除、修正ができます。
送信 

〔使い方〕
  • 「アドレス非公開」をチェックすれば、自分のメールアドレスを公開しないで他の方からメールを受け取れます。
  • 問題が解決した際には、解決ボタンをチェックして解決した旨のコメントをつけてください。これは、初めにトピックを作った人と管理人のみが可能です。
  • 半角カタカナ、機種依存文字(全角ローマ数字、○の中の数字等)は文字化けの原因となりますので使わないでください。