>ちなみに、私自身は民間企業を経ており、Mさんご指摘の通り結果判定
に対して、慎重な面は多かったのを経験しました (アカデミックが悪い
という指摘ではございませんので、ご容赦下さい)。
特に製薬業界においては、開発ステージにも依存しますが、シビアかと
思います (それでも100%不正防止できませんし)。
企業の場合は、最終的な目的とするところと扱うテーマの可能性や計画の前提が違うあたりが求める再現性の有無に関する基準の違いにも繋がると思います。あとは、現実問題こだわるための金銭的マンパワー的な部分もあるのでね。
創薬審査に通す場合はそもそも論として細胞のパッセージ数などから含めて厳密なルールが決まってるので後からダメ出しを食らわないために合理化してきちんとやってるという側面もあるかと思います。
ちなみに反論があるかもしれませんが、それをいうなら特許のデータのほうがよっぽど怪しげなものがおおいって気もします。STAPとかも普通に通ってるし、辻褄があってればとりあえず実行可能性などは2の次って感じでしょうか。
捏造やグレーなデータの信頼性、再現性に対する誠意に関しての議論は単なる研究者のモラルの話だけではなくて、正直論文に通るか通らないか、グラントで成果を求めるかどうかという観点からも難しい問題であり、総じて1研究者の人生を大きく左右させる部分が大きいのに対して研究環境の格差などの不公平差を乗り越えてでも個人として競争し成果を出すことが一義に求められるなどのアカデミックに携わる人々に対する社会構造的な部分も絡む、少し難しい問題だと思います。別に日本に限ったことではないですし。 |
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