オートクレーブによって、DNAは断片化されますがPCRで検出可能です。長さ的にはおおよそ100-500 bp程度と記憶しています。文献的には、たしかサイトメガロウイルスの検出で、コンタミが頻繁に起きた原因を調べたところ、感染培養細胞を廃棄滅菌するために使用していたオートクレーブから排出される水蒸気だったというのがありました。オープンラボで起きた物で、PCRベンチの裏にオートクレーブが設置されていたらしいです。
自分のラボで手詰めするチップは、基本的には環境中のDNAコンタミは防げないと考えています。原因は手袋等を付けても、チップやチューブ表面に静電気が発生し、それが環境中に浮遊しているDNAを引きつけて付着させます。まあ、1〜10分子とかsingle cellの研究をやりたいなら、大問題にはなるでしょうが、どの程度のコピー数まで検出したいのかの感度の問題にはなるとは思います。現在96本ケース入りの物は、無人化されたクラス100程度のクリーンルーム中で機械でつめられています。
ちなみに調理された食品でもDNAは検出できます。FRED Assay Kitで調べてきてください。 |
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