基本的には一本鎖RNAは熱変性させて変性状態を保ったまま泳動しないと、二次構造をとるために再現性のある移動度になりません。一般的に二次構造でかさ高さが減るので、二次構造を解いた状態よりも移動度が大きくなります。同じ種類のRNAでも分子ごとに二次構造の状態が異なるため、バンドもタイトになりません。
本格的にやるなら、例えばホルムアルデヒド、ホルムアルデヒド変性ゲル電気泳動なんかしますけど、簡易的には直前のサンプルの熱変性で非変性ゲルでも結構きれいに流れます。単なる熱変性でなくでホルムアルデヒド変性ゲル電気泳動のサンプルバッファー(ホルムアルデヒド、ホルムアミドを含む)存在下で熱変性をかけてやるとシャープにバンディングして非常に成績がいい。経験上、これだと同じ塩基長の二本鎖DNAマーカと一本鎖RNAの移動度はほぼそろいます。 |
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