cKOが問題なく交配に使える場合には交配効率に都合から親に使うことは結構あるんじゃないかと思います。
f/f;Cre+とf/f;Cre-で交配すればすべてのマウスが実験に使用できます。
(Cre transgeneの挿入効果を無視することになるので指摘されることもあります)
また、floxの表記は今でも混乱が生じることが多いように思います。
大抵は
F=floxed (conditional KO allele)
+=wildtype allele (混乱を避けて"wild"を使う人も多いと思います)
-=null (conventional KO allele)
としていると思いますが、まれに+/-をloxP陽性/陰性の意味で使う人もいます。
質問者さんの"F/-"というのが"floxあり/floxなしのヘテロ接合"という意味なら表現型については納得できると思います。
floxed/nullのヘテロということであれば確かに表現型が出ないのはちょっと解せませんね。
Cre組み換え効率が良くないのであればCre;f/fマウスでは片側アリルでのみ組み換えが起こりf/-になっている細胞がそれなりに存在することになりますので。 |
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