キットのビオチン化抗lineage抗体で染色した後、蛍光標識されたストレプトアビジンで染色して、Lin(-/low)cKit(+)細胞と、Lin(-/low)cKit+Sca1+CD150+CD48-造血幹細胞における、Linマーカーの染まり具合を比較して下さい。
造血幹細胞においてはLin(-)よりLin(low)の方が優位になっていて、cKit細胞ではLin(-)が優位なのであれば、お考えの仮説がmost likelyと思われます。この場合は、abcさんがおっしゃるように、Linマーカーの中に造血幹細胞と弱く結合する抗体が入っていると思われ、これを同定して除けば良いと思います。もしStem Cell TechnologiesのEasySepを使っているなら、CD5, CD11b, CD19, B220, Gr1, TER119, 7/4がLinマーカーとして入ってますね。
もし、造血幹細胞とcKit細胞で、Linマーカーの染まり方が同様であれば、濃縮率の差は他の理由と考えられます。一回ビーズでのpre-enrichmentあるなしでソートして、回収細胞数や幹細胞機能を比較して見ると面白いかもしれませんね。 |
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